レンタカー回送の副業は稼げる?仕事内容や事故時の出費も解説

今回はレンタカー回送の副業について挙げてみたいと思います。

車を運転する人であれば過去に一度はレンタカーを借りて運転した事がある人もいるのではないでしょうか。

旅行でレンタカーを使いたい・引っ越しで小型トラックが必要・乗車人数が多く自家用車ではスペースが足りない等々、レンタカーを借りる機会というのは意外とあるものです。

またレンタカーは以前はその車を借りた事業所に自分で返却をしに行くというのが原則でしたが、今では行き先で乗り捨てOKのサービスも普及しており、そのようなサービスに伴いレンタカー回送の仕事も発生します。

今回はそんなレンタカー回送の副業に触れてみます。

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レンタカー回送の副業の仕事内容は?

さてレンタカーのイメージと言うとレンタカーを事業所で借りて車を使用し、返却時は借りた時と同じ事業所に返却をしに行くというのが一般的かと思います。

しかしご存じの方も多いかと思いますが最近では乗り捨てのサービスも普及しており、車を借りた元の事業所まで返却しに行かなくても良いというサービスをレンタカー会社の各社が打ち出しています。これらをワンウェイ等と言ったりもしています。

 

ですが大抵は別途ワンウェイ料金がかかる事が普通で、例えば関東圏内の乗り捨てであれば2000円前後の乗り捨て料金が発生したり、同一エリア内であれば乗り捨て費用は無料というサービスを出しているレンタカー会社もあったりと、そのサービス内容は様々なようです。

 

顧客側としては行き先の事業所等に車を乗り捨てすれば良いだけですが、最初に車をレンタルした事業所としてはこの車を回収しに行かなければなりません。

例えば顧客の行き先が東京→埼玉であったなら埼玉まで車を回収しに行かなくてはならない事になります。

また回送と一言に言っても乗り捨てのケースだけではなく、例えばレンタカー店の駐車場や店舗に車を移動させたり、事故車を整備工場まで移動させる・顧客からの注文によってA店舗→B店舗まで車を移動させる等、シーンによって回送の仕事は色々ですが、運転をして指示を受けた場所までその車を移動させるという仕事内容は共通しています。

 

仕事の流れとしては、大抵は自分が回送に廻れるスケジュールを事前にレンタカー会社に登録しておき、その期間内に回送業務が発生した時に会社側とメールやアプリ等で連絡を取り合い、当日の回収する予定の事業所や車について確認をします。

最初の事業所までの交通は電車などの公共交通を利用するケースが多く、その交通費は支給されない事も多いので、あまりに遠い事業所だと割に合わなくなる可能性もあります(後日精算で支給される所もあるようです)。

 

また大抵は車を一台回送しても次の事業所で新たに別の回送業務を任される事になるので、日帰りで帰宅できる事は少ないと考えておくべきでしょう。

回送は2日~6日程度の期間が一般的ですが、ちょっとした小旅行に行けるような期間なので、レンタカー回送はある程度時間に余裕がある人にお勧めな副業となります。

ある程度自分のペースで仕事が出来る副業ではあるものの、期間によっては仮眠もろくに取れなかったり、車中泊で風呂にも入れないといったケースが多く、その上事故にも注意して何日間も運転を継続しなければならない為、トラブルを含め自己完結できる力がある人に向いています。

 

またレンタカー回送の仕事で特徴的なのはその雇用形態にあります。

レンタカー回送の仕事はレンタカー会社が自社のアルバイトスタッフ等を使って回送作業をさせる事もありますが、「業務委託」の雇用形態で仕事を請け負うようになるケースも多いです。

そのため報酬はもちろん回送回数等による出来高制によるものが多いですし、万一事故を起こした場合には実費負担で補償をしなければなりません。

その他にも社会保険等も自費負担になりますので自分で保険加入しなければならない等、請負契約ならではのリスクも当然にあります。

これはやはり事故発生時に自社で責任を負う事を懸念したレンタカー会社の対応の一部かとは思いますが、レンタカー回送の副業としてこの仕事をするとしてもやはりこれらのリスクは考慮して始めるべきでしょう。

 

レンタカー回送の副業は稼げる?

さてレンタカー回送の副業は稼げるのでしょうか。

レンタカー会社各社でその報酬は異なりますが、一般的には自社アルバイト雇用で時給1000円前後(深夜業務は+手当)、業務委託契約の場合は1回送につき2000~3000円程度の報酬が支払われる事が一般的かと思います。

 

例えばアルバイトとして1日8時間勤務し、週3日の勤務であれば月に10万円前後の給与となり、業務委託契約の場合には1台3000円換算の場合、1日3台の回送をこなしたとして月に15日稼働すると3000円×3台×15=135000円の報酬という事になります。

また業務委託の場合には加えて交通費や燃料費の精算を含んで計算をする事になるので、どのくらいのコストがかかるのか事前に条件をよく確認しておきましょう。

 

回送は普通車だけとは限らないので大型や中型免許を保持していれば優遇される事もありますが、普通免許でもある程度の運転歴があれば問題はありません。

この給与や報酬を高いと思うか安いと思うかは個人次第ではありますが、報酬金額だけでなく出退勤時や仮眠時間も必要である事を想定して仕事を始めたいですね。

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レンタカー回送の求人はどこで見つける?

レンタカー回送の求人は、一般的なアルバイト等と同じように求人誌やネット求人等で簡単に見つけることが出来ます。

アルバイト・業務委託どちらの契約形態でも求人を見つけることが出来るでしょう。

また会社によって運転歴の制限があったり、過去の交通違反の有無を問われる事もあります。

移動交通費や運転中のガソリン代の支給・経費が前払い/後払いどちらか等、条件の詳細も事前によく確認をしておきます。

またレンタカー回送だけでなく、レンタカー店にアルバイト等として勤めるという方法もありますので、自分の適性をよく考えてから求人を選ぶようにしたいですね。

 

レンタカー回送で事故を起こしたらどうなる?

それではレンタカー回送の副業でもし運転中に事故を起こしてしまったらどうなるのでしょうか。

ろくに睡眠を取れていなかったり長時間運転の疲れもあり、事故を起こしてしまう事も十分に想定される事です。

 

会社側は保険に入っていますが、もし回送中に事故を起こし加害者となった場合には、ドライバーに責任が課されると考えておいた方が良いでしょう。

会社に対しての損害金レッカー代・車の修理費用などを含めると事故にもよりますが数十万円の出費になります。

月々少しずつ返済していくにしても、僅かな給料の中から返していくのは時間も労力もかかります。

特に副業としてレンタカー回送の仕事をする場合には、本業の仕事の疲れから運転中の集中力が途切れることなどが予想されます。

くれぐれも事故には注意をして運転をするようにしたいですね。

 

レンタカー回送の副業のきつい所は?

レンタカー回送の副業のつらい所は、まず勤務時間が長時間に及ぶことが多いという事です。

最低でも1泊2日の時間が必要とされる事も多く、普段別に本業を抱えている人であれば回送時間によっては本業に支障をきたさないとも限りません。

レンタカー回送の副業を始めるのであれば時間に余裕がある時にシフトを組む等、工夫をして取り組むようにしたい所です。

 

また先に書いた通り、業務委託の場合には事故時の負担も実費負担となってしまうケースが多いものです。

特にレンタカー回送の場合には行き先が自分の知らない事業所である事も多く、地図やナビを確認しながら運転をしていると危うく事故を起こしそうになる事もあります。

 

また運転をする人であれば分かるかと思いますが、この副業は全てがスケジュール通りに行く事ばかりではありません。

道路が大渋滞に巻き込まれる事もありますし、行き来の電車などの公共交通機関も深夜等は動いておらず、その場で足止めを喰ってしまう事もあります。

自分の知らない地で何日も時間をかけて行動するという事は想定していなかった事が起こりますし、対処方法も検討が付かない事もあるでしょう。

この点からしてもやはり困難な状況でも自力で解決・行動できる責任感の強い人に向いている副業と言えます。

 

少し珍しい副業ではありますが、車の運転が好きな人・自宅を何日か空にできる時間に余裕がある人は挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

今回はレンタカー回送の副業について挙げてみました。

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