猫カフェのバイトはきつい?デメリットは?儲かるって本当?

今回は猫カフェバイトがきついかどうかについて挙げてみたいと思います。

近年では高齢化・単身世帯の増加などを背景にペットに癒しを求める人が増えています。

犬や猫を始め、家庭内でペットを飼うことにより生きがいや幸福感を感じる人もいるようです。

また以前は犬を飼う人が多い印象でしたが、現在では犬が約890万匹、猫が約950万匹と「猫」を飼う人が増えているという統計もあります。

このようなブームを受け街中には「猫カフェ」といったお店も登場し、猫好きのお客さんやペットを自宅内で飼えない人にも人気があるようです。

ですが一方で、猫カフェでバイトをする人の中には「きつい」という声も聞かれます。

今回はそんな猫カフェバイトがきついかどうかデメリットについて挙げてみます。

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猫カフェバイトはきつい?

猫カフェでバイトをする人の中にはきついと感じる声もあるようです。

猫カフェバイトのきつい点はどのような事があるのでしょうか。

 

常連客の接客

猫カフェには店舗によって常連とも言える、頻繁に来店するお客さんがいます。

常連が付くことはお店にとっても良い事ですが、常連客の中には店内の猫を独り占めしようとしたり、スタッフが常連との話に集中しやすい事もあり、他のお客さんや初めてのお客さんが来店しにくくなってしまう事もあります。

また猫が客に寄り付かないと集客に影響しますし、かと言って猫の数を多くし過ぎると猫同士のストレスにも繋がります。

猫カフェでバイトをする上では他のお客さんにもバランスよく接客をする事が求められ、猫カフェバイトのきつい所・難しい所とも言えます。

 

猫のお世話

猫は当然に人間がお世話をしなければいけません。

糞尿のお世話はもちろんですし、投薬や爪切り・耳掃除などのケアも必要です。

ケージ等を定期的にチェックしたり猫のための備品管理なども猫カフェバイト店員の大切な仕事です。

また猫は生き物であるだけに、接客中におもらしをしてしまう事もありますし、客に怪我をさせてしまう可能性もゼロではありません。

猫が本当に好きであれば苦にならないかもしれませんが、お世話をする厳しさも猫カフェバイトのきつい所と言えます。

 

クレーム

猫カフェに来店する人の中にはマナー違反を犯す人もいます。

例えば店舗にとっては以下のような禁止事項があります。

  • 大きな声を出さない
  • おもちゃを持ち込まない
  • 飲食物を持ち込まない・与えない
  • 禁煙
  • 猫の撮影禁止
  • 無理に抱っこしない
  • 店内を走り回らない etc…

猫カフェバイトの店員としてはマナー違反をする客に対し注意をしなければならない場合もありますが、それでもルールを守らないお客さんもいますし、逆ギレするような人もいます。

特に猫カフェでは固定客や常連客の存在が大きいだけに、クレームの対処が難しいのも猫カフェバイトのきつい点と言えるでしょう。

 

猫好き<接客

猫カフェではどれだけ居心地の良い空間を提供できるかどうかという事も店員の大切な仕事。

実際に多くの猫カフェでは資格や経験の有無よりも、接客力や会話好きの人物採用を重視するといった店舗が多くあります。

猫カフェバイトを希望する人の中には「猫が好きだから」という理由で応募する人が多いですが、実際には猫が好きかだけでなく「接客が好きかどうか」も視野に入れてバイトに応募する必要があります。

来店したお客さんと話をする機会がとても多いので、人間関係が苦手な人にとっては猫カフェバイトがきついと感じる事もあるでしょう。

 

イメージと現実

猫カフェでバイトをしたいと考える多くの人は、きっと猫が好きだと思います。

ですが仕事をする上では、夢と現実の違いを知ってしまう事もあり得ます。

猫カフェの主役は猫ちゃんたちですが、当然に動物であり時には病気にかかる事や体調不良になる事もあります。

稀にですが「この子は病気にかかっているのでは..?」と猫を見て感じた事がある人もいるのかもしれません。

 

お店が利益を重視し過ぎると、満足な治療ができなかったり定期的な検査などが出来ないといったケースも店舗によっては考えられます。

またもし店が閉店・廃業してしまうとその後の猫たちの飼い主や世話も気になり、猫が好きだからこそ猫カフェで働けないという人もいるようです。

夢を追い求めて猫カフェにバイト入店したものの、動物をお世話するという厳しさや現実を知ってしまう事があるのも猫カフェバイトのきつい所とも言えます。

 

猫カフェバイトのデメリットは?

猫カフェバイトのデメリットにはどのような点があるでしょうか。

猫カフェバイトで働く上でのデメリットを幾つか挙げてみます。

 

求人が少ない

猫カフェバイトの求人は少なめです。

一般的なカフェと比較するとかなり少なく、希望の求人が見つからないといった事もあります。

店舗数にしても2015年に全国300店舗ほどだったので現在はもう少し増えている気もしますが、それでもバイト求人は見つけにくいと言えます。

また猫カフェバイトを辞めて転職をするにしても、他職種へ潰しが効きにくい事もあるのかもしれません。

求人が見つけにくい点や転職が効きにくい点も猫カフェバイトのデメリットと言えるのではないでしょうか。

 

時給が低い

猫カフェバイトの時給は店舗にもよりますが、時給1000~1100円程度が一般的。

通常のカフェバイトとさほど変わらない水準ですが、実際の労働量からするとさほど高時給とは言えないような気もします。

もちろん大好きな猫と触れ合えるという利点がありますので一概には言えませんが、稼ぐことを目的とするのであれば他職種を検討したほうが良い場合もあります。

 

気遣いが多い

接客業として気遣いをしなければならないのは当然ですが、猫カフェではその点は特にきついと考えておいた方が良いかもしれません。

通常の喫茶店と異なり、猫カフェでは来店客+猫の双方に気遣いをする必要があります。

猫の機嫌を損ねてはいけませんし猫を休ませてあげるケースもあります。猫同士が喧嘩したら仲裁しなければならない事もあるでしょう。

猫好きの人なら気にならないかもしれませんが、普通の接客業以上に気遣いすることが多いのも猫カフェバイトの大変さと言えます。

 

調理

猫カフェも当然にカフェであり、調理の仕事が含まれます。

店舗によっては100種類以上のフード・ドリンクメニューがある店もありますし、ちょっとした新メニューの考案などが含まれる事もあります。

特に動物を取り扱う店舗での調理となるため、衛生管理はきちんとしておく必要があります。

また猫カフェの飲食の価格設定は相場よりも高めな店舗が多いため、それなりの調理がなければ悪評が付きやすくなります。

 

チラシ配り

カフェでチラシ配りをする店舗は少なめですが、猫カフェバイトでは街中や店舗前でチラシ配りをする事が多くあります。

特に猫カフェではリピーターの確保が重要であり、周囲に自店の存在を知ってもらう必要があります。

声を出しながらチラシを配ったり悪天候・真夏や真冬のチラシ配りはきつく、その意味ではデメリットと言えるのかもしれません。

 

臭い

動物なので当たり前と言えばそうですが、臭いが発生する事もあります。

多くの猫カフェでは空気清浄機や体臭対策が敷かれているので臭くはないですが、一部の中には臭いがきつい猫カフェもあります。

過去の悪質な店舗では糞尿が放置されたままの所もありましたし、営業時間や猫の飼育数・店舗内の衛生管理状態によっては業務停止処分もあり得るでしょう。

猫カフェでバイトをするからには、飼育や衛生管理が行き届いた店舗を選ぶべきと言えます。

 

店舗が遠い

どうしても猫カフェバイトでバイトをするのであれば、近くの店舗を探すことから始まります。

ですが一般的なカフェよりも店舗数が少ないため、通勤に時間がかかる事も。

出来るだけ通いやすいエリアの店舗を探すことも大切です。

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猫カフェは儲かる?

それにしても猫カフェは儲かるのでしょうか。

店舗数が伸びているとすると儲かっている店舗もありそうな気がしますね。

猫カフェは一般のカフェと比較すれば競合店も少ないですし、固定客が付きやすく特別な技術は不要なので稼ぎやすいと考える人もいるのかもしれません。

 

簡単にシュミレーションしてみると

  • 平日:1時間1000円
  • オプション(おやつ・ドリンク・写真など):500円
  • 平日客数:30名
  • 土日:1時間1300円
  • オプション:500円
  • 土日客数:45名
  • 面積:25坪
  • 猫15~20匹程度

売上:(1500円×30名×22日)+(1800円×45名×8日)=1638000円

コストとしてざっくりと70%(賃料10%/ 人件費35%/ 材料費 25%)を計上しても、一見すると約50万円程度の利益が出そうにも見えます。

 

ですが個人的には猫カフェは簡単に儲かる業態のようには思えません。

猫カフェ経営には以下のようなデメリットも考慮しておく必要があります。

  • 回転率が悪い(カフェ+猫とくつろぐ時間)
  • 飲食の価格設定が高い(医療費や衛生管理費を考慮した価格設定になる)
  • 猫の医療費が高い(病気の猫を店には出せない)
  • 新しい猫の仕入れ費用
  • 物件探しが難航(動物OKのテナントは少ない)
  • 法対処(動物愛護法・動物取扱責任者の専任・動物取扱業登録・食品衛生責任者など)
  • 日常的なコスト(日用品、おもちゃ、キャットフードなど)
  • 野良猫・ペットショップの存在(猫カフェでなくても猫を見ることは可能)
  • 水道光熱費(猫が快適に過ごせる空間。空気清浄・加湿器・空調など)
  • 席数が少なくなる(猫と触れ合うスペースを考慮する必要性)
  • 将来的なペットショップ等、大手の参入
  • 保険費用(医療費と合わせて年間数十万~)
  • 里親の譲渡費用
  • 退去時の原状回復費用が高額になりやすい(室内の傷・悪臭など)
  • 宣伝広告費(チラシ・HP製作・ネット広告等)
  • オーナーの体力(多数の猫を飼育するのは体力が必要。猫にかかりっきりになる事も)

 

猫カフェ経営は簡単そうに見えることもあるかもしれませんが、実際には多くの店舗が廃業しています。

猫が好きだからという安易な発想だけでは、開業しない方が賢明かと思います。

また経営者としてのセンスだけでなく、多くの命を預ける飼育者としての責任も重い仕事と言えるでしょう。

 

猫カフェバイトは高校生もできる?

これから猫カフェバイトをしたいと考えている高校生もいるかと思います。

猫カフェでは高校生可の店舗とそうでない店舗があります。

また高校生可の店舗であっても、一般時給より低めの時給設定となっている所もあります。

 

やはり多くの動物を取り扱う点や接客重視であること・衛生管理や調理が含まれる事を考えて高校生不可としている店舗も多いのかもしれませんね。

ですが猫カフェの中にも高校生応募可の店舗もあるようですので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

猫カフェバイトはきつい?まとめ

猫カフェバイトがきついかどうかについて幾つか挙げてみました。

猫カフェバイトは大好きな猫と仕事を通して触れ合えることが大きなメリットです。

ですが動物を扱うからには日々の飼育やケアがとても大切であり、猫にストレスを与えないように常に快適な空間を作る必要があります。

特に猫カフェを開業するとなると、店舗の運営だけでなく猫の一生を見守る強い気持ちがなければ出来ません。

猫カフェバイトはきつい事もありますが、お客さんが猫とゆったりくつろげるような空間作りができるように頑張っていきたいですね。

今回は猫カフェバイトはきつい?について挙げてみました。

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