商品カウントスタッフ(棚卸バイト)の副業

今回は商品カウントスタッフの副業について挙げてみたいと思います。

企業やお店にとって定期的な棚卸は必須の業務です。棚卸をする事によって前回棚卸をした

期間から現在の期間までの商品の増減が把握できるようになります。お店は自分の従業員やアルバイト

を使って棚卸をする事も出来ますが、商品カウント自体が時間を消費する仕事ですし専門的な業務

も含まれてきますので専門業者に依頼して棚卸をする事が一般的となっています。それらの業者が

商品カウントスタッフと呼ばれる事もあり、今回はそのカウントスタッフの仕事に触れてみます。

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商品カウントスタッフの仕事内容は?

商品カウントスタッフの仕事内容はその名の通り、店舗内の商品数をカウントする事がメインの仕事

になってきます。百貨店やスーパー・コンビニ等で棚卸をしている風景を見かけた事がある人も

多い事でしょう。棚卸が必要な理由としては幾つかありますが、まずは在庫管理のためです。在庫数

を定期的にチェックする事でどのような商品が売れているのか・欠品している商品は何か・破損している

商品や劣化している商品はあるかどうか等を知ることが出来ます。また劣化・破損している商品を

廃棄処理すれば経費として扱える事もありますし、万引きがあった場合どのくらいの損害額が生じている

か等も知ることが出来るでしょう。このように店舗は正確に在庫数を把握しておく必要があり、そのために

商品カウントスタッフに棚卸仕事を依頼することになります。

棚卸アルバイトの仕事内容としては主に5~10名程度のチーム制で行う事が多く、ハンディーターミナル

(商品のバーコードを読み取る機械)を使用して商品のカウントをする事になります。大抵は1人1人

個別に担当エリアを決められ、例えば1人は本のエリア・1人は雑貨エリア・1人はお酒エリア等、

1人が担当するエリアが決められています。もしくは2人1組になって1人はカウント係でもう一人は

それをレポートに記入する係といった分担にしている会社もあるかと思います。カウントが終わった商品には

付箋を貼っていくことが一般的です。

またカウントする商品は店頭に並んでいる商品だけではなく当然にバックヤードに置かれている在庫商品も

カウントする事になります。そのカウント結果をレポート等に書き込み、最後に班長なりに報告をします。

また棚卸をする店舗によっても難易度は異なり、例えば家具や電化製品など大きな品物であればカウントには

苦労する事も少ないですが、細かい部品や小さな雑貨商品などですとカウントするにも大変です。

入社直後にそのようなエリアに配置される事は少ないかと思いますが、店舗やエリアによって大変さが異なる

事は覚えておいた方が良いでしょう。またカウントミスがあると数え直しを指示される可能性もあるため、

数え漏れがないように1つ1つ確実にカウントしていかなければなりません。

また商品カウントスタッフは時間帯によっても疲労度が異なり、例えば日中の棚卸であれば店舗に来店客がいる

ため顧客の買い物の邪魔にならないように「いらっしゃいませ」等の声掛けをしながらカウントをする事が普通

です。一方で深夜時間や営業時間外の棚卸の場合には来店客はいないものの、店舗自体に冷暖房が効いていなか

ったり店舗が暗いといったケース、営業開始前までになんとしても棚卸を終了させなければならないケース等も

あり、どの時間帯に棚卸をするかでカウントの難しさも変わってきます。重い商品を持つような事は少なく

立ち仕事に抵抗がない人であれば男女問わずできる副業ではありますが、カウントには慎重な気持ちで臨む

必要があるお仕事と言えます。

商品カウントスタッフの仕事をするには?

商品カウントスタッフの仕事をするには棚卸を専門にしている会社へ登録をする必要があります。

求人誌やネット求人・または棚卸サービス会社のHP等でも求人を見つける事はできるでしょう。

また最近では単発系の派遣社員としても求人が掲載されているケースがあります。

棚卸専門会社で有名な会社としてはエイジスやピーアンドピー等は聞いた事がある会社かもしれませんが、

例えば棚卸現場で多いコンビニでは年4回程度棚卸をする店舗も多いようなので、決算時期前などに定期的に

求人をチェックしてみるのも良いでしょう。また商品カウントスタッフの面接で特徴的なのは、身だしなみに

厳しい会社が多いという事です。服装は会社のユニフォームがあるとしても、髪型やアクセサリー類の装着等は

指摘される事も多いかと思います。やはり接客業等の店舗でカウントをする訳ですから、店舗に失礼のないよう

に最低限のドレスコードが求められる事は仕方のない事なのかもしれません。

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商品カウントスタッフの給料は?

商品カウントスタッフの給料体系としては時給制の場合と日給制の場合とがあります。

時給としては900~1100円前後、日給ベースで8000~10000円前後といった相場が

多いかと思います。どちらかを選ぶという事ではなく、大抵は会社によって給料体系が決まっている

のでそれに従う事になるでしょう。ただし個人的にはどちらかと言えば日給制の方がお勧めです。

商品カウントスタッフは残業が発生する事は比較的少なく、また終了時間よりも棚卸が早めに終わる

事も多い為、その場合には日給制の方が有利という事は言えます。また短期の仕事だけではなく

長期案件も募集しているケースがあるので、長くカウントスタッフとして働きたい場合には長期を

検討してみるのも良いでしょう。

棚卸効果で実際にあった話

私は昔若い頃にコンビニの管理職をしていた事がありました。管理職なので当然に毎回の棚卸の結果には

目を光らせていました。コンビニでは年4回程度棚卸を行いますが、ある時棚卸をした後に明らかに

売上げと在庫数・販売数の突合せの数が合わない商品がありました。人間が管理・販売をしている以上は

多少の誤差が生じる事はよくありますが、その時は明らかにある商品について数が合いません。その商品は

「タバコ」でした。特にタバコはカートン単位で言えば1カートンで4000~5000円の金額が動く

商品であり、コンビニの中では高額商品。どの店でもレジ付近に配置してあることが普通です。

その時は明らかにタバコの在庫数が合わなかった為、オーナーと私で監視カメラや在庫変動のチェックを

する事にしました。膨大なレシートやカメラの記録を辿っていく中で、残念なことに自店の従業員の1人が

カートンを盗んでいた事が発覚してしまったのです。その従業員には本人とその保護者に厳しい指導の元、

解雇という形になりました。その他にも長い経験の中ではレジのお金を1000~2000円単位で抜いて

しまうアルバイト従業員・商品をレジ打ちしないで売れた事にしそのままポケットに入れてしまう子・

冷凍室でお酒をこっそり飲んでしまう従業員など、様々な人がいましたが、やはり不正は結果的に発覚

してしまいます。棚卸は在庫や商品の流れを把握するだけでなく、これらの不正を見抜くきっかけにもなり

店舗にとっては経営上の大切な要素を含む業務となっています。

商品カウントスタッフのつらい所は?

商品カウントスタッフのつらい所はやはり立ちっぱなしの作業となる所です。

立ちながら細かい商品を黙々と数える作業は単調な作業が苦手な人には不向きと言えるのかもしれません。

また棚卸で大きな誤差が出てしまう場合というのは実際に店舗上の在庫が不足している場合もありますが、

単純にカウントスタッフの数え間違えという事もあり得ます。そのような数え間違いがあれば当然に

その棚卸会社の信用問題に繋がります。特に棚卸会社は一度利用してもらうと次期以降も同じ会社を

リピートしてくれる事が多い為、1つのミスが会社の信用に傷が付く可能性がある事は考慮しておきましょう。

また前述したように細かい商品を数える場合には神経を使います。例えば工場のネジ部品や百円均一の

細かい商品など、小さな商品であってもカウント漏れがないように細心の注意を払ってカウントしなければ

なりません。また商品をどかしたりしゃがんだりといった作業も多いので、クリンネスが行き届いていない

店舗であればほこりだらけになる事もありますし、しゃがみ作業が多ければ腰が痛くなることもあります。

商品カウント=シンプルでラクな仕事と考える人も多いようですが、実際には仕事後には程々の疲労度が

残り、神経を使う副業と言えるでしょう。

黙々作業が好きな人・細かい作業が得意な人は挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

今回は商品カウントスタッフ(棚卸バイト)の副業について挙げてみました。

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