料理教室の副業は儲かる?開業方法と成功する教室の条件

今回は料理教室の副業について挙げてみたいと思います。

人が生きていく上では食物は欠かす事はできず料理は食べ物を美味しく摂取するために必要な

技術です。1つの食材でさえ料理人の腕次第でいくらでも美味しい料理に化けてしまいますね。

海外の難しい料理に挑戦したい人やこれから花嫁修業のために料理を習いたい人・お菓子作りやパン作りに

励んでみたい人など、様々な目的で料理教室に通う人がいます。生徒として料理教室に通う人がいる

一方で、料理教室の講師や先生として副業的に教室を開業する人もいます。

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料理教室の開業方法は?

まず料理教室を始めるにあたり、資格や許可は特に必要ありません。

食品を販売するのであれば食品製造・販売の許可や食品衛生責任者資格が必要になりますが、教室を開くのであれば特別な許可は不要という事になります。

ただしマンション等で自宅開業する場合には管理組合等の許可が必要なケースもあるでしょうし、匂いや煙の苦情に配慮し近隣への挨拶が必要な事もあります。

また開業時の個人事業主の届出や人を雇用する上での社会保険関係手続き等は別途考慮する必要はあります。

 

料理教室は基本的にその商売モデルだけを見れば収益性も悪いとは言えません。

副業程度の小規模な教室であれば人を雇用する事なく講師は自分1人でも教えられますし、料理の材料費持ち込みやレッスン料に含む形で生徒負担であれば費用はかかりません。

水道光熱費や食器代・調味料代などは微々たるもの。

教室自体もスペースに余裕があれば自宅開業も検討出来ますし、場所がなければレンタルスペースや空きテナントを利用して開業する事もできます。

また空きがあれば公共の公民館や施設等の公共施設を利用する事もできるでしょう。

 

キッチンやコンロ等、基本的な設備とスペースがあれば料理を教える事は可能なので、生徒が通う事を考えて出来るだけ利便性が良いスペースを借りるようにしたい所です。

もしスペースが狭いようであれば少人数制のレッスン形態にしたり交代制のレッスンにする等、工夫をする事もできます。

 

料理教室の副業の集客は?

さて料理教室の集客についてはどうでしょうか。

中には最初は知人・友人の伝手などを頼りに開業される方も多いようですが、さすがにそれでは限界が出てきてしまいます。

やはり現在の集客ではWEBがメインとなっています。

Twitter・LINE・FacebookなどのSNSを初め、最近ではインスタやスナップチャットを利用する人も多くなってきました。

HPやブログにしてもやはりキーワードをしっかりと設定して日々のコンテンツをこまめにアップしていく事がアクセスアップに繋がりますので、それぞれのキーワードの上位表示を狙って更新をコツコツしていきたい所です。

 

また料理教室のカリキュラムで難しい所はどのターゲットを中心に置くかという所。

平凡な家庭料理を冷蔵庫の余り食材でサッと作れるようになりたい!という生徒さんもいれば、イタリア料理などちょっと家庭で作るには難しい料理を作れるようになりたいという人まで、生徒さんによってニーズは様々です。

 

ですが料理教室の集客という面で考えれば、特定のカテゴリに特化した料理教室の方が集客はしやすいように思います。

生徒さんも料理教室に通う目的というのは一人一人違うのが当たり前であり、ピンポイントに的を絞って集客をした方が効果的でしょう。

「料理の幅を限定し過ぎると生徒さんの取りこぼしが生まれるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、それは間違いのように思います。

 

料理教室に通う生徒さんの立場からすれば、和~洋の料理まで幅広く教える料理教室よりも、一つのコンセプトに絞った教室に通いたいと思う生徒さんは多い筈です。

あまりに幅広いテーマでコンセプトが曖昧だと、毎回レッスン内容が異なるために生徒さんも混同してしまいますし、技術も身に付きにくい部分もあります。

またテーマが幅広過ぎると教室側としても毎回のレッスンの準備だけで大変な負担を強いられる事になります。

大手を始めこれだけ数多くの料理教室がある中では、個人の教室ではやはり最初からあれもこれもと手を出し過ぎず、まずは一つのカテゴリに絞った教室運営をする方が集客をしやすいかと思います。

 

また料理教室に通わない生徒さんの理由としては教室の雰囲気に馴染めなさそう・様々な勧誘が面倒・無料レシピ媒体があるのでそれを参考にすれば十分…という声も多いものです。

確かに他の知らない女性たちとの教室に参加するのに抵抗を感じる人もいるでしょうし、今ではクックパッド等だけではなく実際に調理動画をアップしているようなアプリも豊富にあるので、料理も自己流が増えていると言えばそうなのかもしれません。

今後も類似アプリなどが増えていくとすれば、料理教室経営は増々厳しくなっていく可能性があります。

 

そのため料理教室側とすればやはり実際に一度教室に通ってもらって料理を体験してもらう事が一番の集客に繋がります。

無料体験コースを用意したり友人を誘ったお茶会などをセッティングする・1回使い切りのチケットを発券してあげる等、まずは通いやすいコースを設定してあげて疑似体験をさせてあげる事から集客が始まります。

またその教室に通う意味を納得してもらう為にはやはり生徒さんに出来るだけ多く実際に調理をしてもらい、試食を繰り返してもらう事が大切です。

その上でプロならではの調理法や食材知識・正しい盛り付けなどをアドバイスしてあげる事でその教室に通うメリットを体感できます。

元々料理教室自体がクチコミ要素で広がっていく事が多いので、評判が良ければ友人知人等を誘って来てくれる生徒さんもポチポチ出てくるでしょう。

 

また前述したように最近では一般の方でも料理に関する情報が簡単に入手できる環境になってきました。

そのため講師自身も今の技術に満足せずに向上心を常に持っておく必要があります。

レッスンの合間を見て様々な飲食店の料理を食してみたり、自分でオリジナルレシピを試行錯誤して作ってみたりと、プロの料理人でもその努力は絶えず行っている人が多くいます。

情報だけでは習得できない調理技術を生徒さんに教えられる講師としてのスキルが求められているのかもしれませんね。

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成功する料理教室とは

成功する料理教室とはどのような教室でしょうか。

まず個人的に感じる事としては、そこにいる「講師としての魅力」が挙げられます。

料理教室に限らず、小規模な教室やスクールで流行っている所は、講師の存在が引き立っている印象があります。

人を惹きつける魅力や生徒とのコミュニケーションの上手さなど、センスが高い講師が多いのも流行っている教室の特徴です。

 

それでは元からセンスがない講師は料理教室を開業しても成功しないのでしょうか。

個人的にはそれも違うと思います。

良い料理教室にするためには、まずはそこに通う生徒さんの望みを叶えてあげる事が第一です。

料理教室に通う生徒さんは先生の技術を盗みに来ている訳ですから、喜んでその技術やサービスを存分に提供してあげれば良い事になります。

生徒さんが必要とするのは、質問しにくい偉そうな先生や有名な先生ではありません。

生徒さんが求めている技術やスキルを取得するために精一杯手助けをしてあげる事で自然と良い教室になっていくでしょうし、ひいてはそれが口コミ等で生徒さんの輪を広げる事にも繋がります。

経営手法や売上は二の次です。

まずは目の前にいる生徒さんの希望を満たす事に全力で注力する事から始めてみるのも良いのではないでしょうか。

 

料理教室は儲かる?

さてそんな料理教室ですが果たして事業として儲かるのでしょうか。

残念ながらこれだけ多くの競合教室が多い中で、無名の講師が開業した所で儲かるのは中々難しい事かと思います。

中には料理研究家やプロの料理人が教室レッスンをしていますが、恐らく多くの教室でまともな利益は出ていないかと思います。

個人の教室では月10万円の利益が出ていれば成功の部類と言って良いでしょう。

 

それだけ料理は参入障壁が低く、主婦でも料理の上手な人なんて沢山いるので、よほどの引きがない限り利益を出すには時間がかかるのが実際です。

考え方によってはどこかのお店の調理場でパートやアルバイトでもしていた方が実入りは良いのかもしれません。

 

また生徒さんの立場になってみると、何かの伝手がなければ他人宅に行ってレッスンを受けようという気持ちには中々なれないものです。

月謝について考えてみるとプロの料理人でさえ5000~10000円のレッスン料で教室運営を苦戦している最中、個人の講師が集客を考えれば3000~5000円が相場といった所でしょう。

その他にも経費としてテナント賃料や材料費等の問題もありますのでいかに教室運営が厳しいかが分かります。

開業時から大規模に始めるよりは、最初は初期投資等も少額に抑え、何年もかけて少しずつ教室の規模を広げていくイメージで軌道に乗せていく方が現実的と言えます。

これから運営が増々厳しくなる事が予想される料理教室ではありますが、興味がある人は挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

今回は料理教室の副業について挙げてみました。

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