個人タクシーは儲かる?年収・経費はどれくらい?副業も可能?

今回は個人タクシーが儲かるかどうかについて挙げてみたいと思います。

疲れている時や荷物が多い時など、ついつい利用したくなるタクシー。

体調が悪い時や天候が悪い時なども、サッとタクシーに乗って帰れれば助かりますね。

タクシーには法人タクシーだけでなく、個人タクシーもあり多くの年収を稼ぐ人もいます。

今回はそんな個人タクシーが儲かるかについて挙げてみます。

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個人タクシーは儲かる?

個人タクシーは儲かるのでしょうか。

個人タクシーは自営のようなものであり、その稼ぎは気になる所です。

 

全国ハイヤータクシー連合会によると、個人タクシーの全国平均年収は342万円程度とのこと。

もちろん地域差はあり、特に東京都では年収で600~800万円稼ぐドライバーも多くいるようです。

 

個人タクシーの1日の売上が3~5万円程度とすると、月に夜を中心に20日間稼働したとすれば年商は700~1000万円を超える事も。

特に夜日勤の場合には深夜は割増になるので売上も上がりやすくなります。

ですが個人タクシーの場合、そこから自分で諸経費を考慮しなくてはなりません。

  • ガソリン代
  • 保険代
  • 車両維持費
  • 車両修繕費
  • 駐車場代
  • 組合費
  • 税金 etc…

 

これらの諸経費は売上の3~4割かかってきます。

そのため個人タクシーでは経費を差し引くと、実質の年収は400~600万円程度のドライバーさんが多いのではないでしょうか。

この数字だけを見るとサラリーマンの平均年収並み。個人タクシーでも儲かっているドライバーばかりではないように思います。

 

一方で法人タクシー歩合率は約60%程度が平均となっています。

そのため例えば1日の売上が5万円として隔日勤務の12日稼働とすると

5万円×0.6%×12日×12か月=年収は432万円。

人にもよりますが、個人的には法人タクシー個人タクシーも大幅な年収差はないように思います。

会社に属していない分、個人タクシーの方が仕事がしやすい気もしますが…。その辺りの考え方は人それぞれなのかもしれませんね。

 

またタクシーは拘束時間が長くなるので、どれくらいの日数稼働できるのかも問題です。

ドライバーとして年齢がいけばいくほど、長時間労働は厳しくなってくるでしょう。

また法人タクシーとの差別化も大切。特に個人ならではのサービスや気配り・道の詳しさなど大手に太刀打ちするだけのスキルも必要になります。

諸経費を考えるのであれば、より燃費の良い車種を選ぶことや故障しにくい車を選ぶことも大切です。

 

頑張れば頑張った分だけ儲かるとも言われる個人タクシー。

ですが逆に言えば全てが自己責任の世界です。

中には月の日数のほとんどをタクシーの中で暮らすドライバーも。

個人タクシーで儲かるには副業ベースではなく、本気で取り組んでいく覚悟も必要なのかもしれません。

 

個人タクシーを始めるには

個人タクシーは誰でも始められるという訳ではありません。

まず個人タクシーの事業者になるには、許可を受ける方法を考える必要があります。

個人タクシー事業者になるには以下のような方法があります。

 

①新規許可

新規に許可を得る

 

②譲渡許可

個人タクシーの免許を持っている事業者から事業の譲渡を受ける

 

③相続

既存の個人タクシー事業者の事業を相続する

 

また個人タクシーを申請するには二種運転免許を有しており、年齢が65歳未満である必要があります。

年齢によっても運転経歴の条件が変わります(以下一部抜粋)。

35歳未満タクシー会社に10年以上勤務しており、10年間無事故無違反であること
35~40歳未満1.申請する営業エリアで、自動車を運転する仕事を10年以上勤めた経験があること

2.タクシーまたはハイヤーを運転する職業に5年以上勤務しており、継続して3年以上働いていること

40~65歳未満1.25年以内に自動車を運転する仕事を10年以上務めた経験があること

2.3年以内に2年以上タクシーまたはハイヤーの運転を職業としていること

上記は一部ですが、その他にも法令順守状況や資金計画・営業所の条件など、様々な要件をクリアしなければなりません。

もし個人タクシー事業を始めるのであれば、あらかじめ綿密な計画を立てた上で始めたほうが良いでしょう。

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個人タクシーは副業にできる?

本業の傍らで個人タクシーを副業で検討したいという方もいるかもしれません。

中には定年後に個人タクシーを始めたり、月10日程度だけ副業をする人もいます。

個人タクシーを副業にする事はできるのでしょうか。

 

上記のような条件をクリアすれば、個人タクシーを副業にする事は可能です。

法人タクシーのようにルールやシフト縛りも少なく、売上も自分次第で大きく稼ぐことも可能でしょう。

法人→個人に切り替える事により、中には年収が2~3倍になる人もいます。

法人タクシーの歩合率が決められているのに対し、個人タクシーであれば諸経費を除いた金額が全て自分の儲けになるのが魅力です。

 

ですが個人事業であるだけに、病気や事故などで運転ができない期間は収入が途絶えることになりますし、会社のような福利厚生もありません。

法人であれば、運転中に事故やトラブルがあっても会社側が対応してくれる事もあるかと思いますが、個人の場合は保険を含めそれも全て自分でこなす必要があります。

 

また個人であれば事業主として、月の収支もしっかりと考えていく必要があります。

リピーターの獲得や接客サービスの工夫など、今まで以上に細かく検討する必要が出てくるでしょう。

特に近年ではバブル期以降、年々タクシー利用者が減っている傾向があり、今後も苦戦を強いられる事が予想されます。

 

一般的にタクシーの売上の改善点としては以下のような点が考えられます。

  • 接客スキルの向上(常連への会話・外国人客への対応など)
  • リピーターの確保(運転中会話・車内の快適さ・サービスなど)
  • 長距離利用が多い客の獲得
  • 待機場所の工夫(観光地・空港・繁華街・イベント会場・駅など)
  • 効率よく乗せられるルート(抜け道・近道など)
  • 情報(天気予報・電車の運行状況など)
  • 配車アプリの利用(若年層の利用)

 

個人のタクシー運転手からすれば、売上を上げるには「コツ」があると言います。

多くのコツは経験から学べるものであり、一朝一夕に身に付くものではありません。

ですが一日あたりで効率よく稼ぐ事ができるようになれば、個人タクシーの売上は一か月・一年ベースで見れば大きな儲けとなっていきます。

技術やコツの習得により、1日の売上が目に見えるように変わっていくのも個人タクシー事業の魅力と言えるのかもしれません。

 

個人タクシーは儲かる?まとめ

個人タクシーが儲かるかどうかについて挙げてみました。

確かに個人タクシーのドライバーの中には、法人の頃より儲かっている人も多くいます。

ですがそこには長年の経験の積み重ねがあり、誰でもすぐにでも儲かるといった事業ではありません。

いずれにしても個人タクシーには勤務年数を始めとした許可条件も必要となりますので、開業を検討する方は早めの行動が必要と言えるのかもしれませんね。

今回は個人タクシーは儲かる?について挙げてみました。

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