オープニングスタッフのオープン前研修の内容は?給料は支払われる?

今回はオープニングスタッフのオープン前研修について挙げてみたいと思います。

オープニングスタッフというのは、新店舗等を開店する際に、既存スタッフでなくその新しい店舗の運営のために新たに雇用する従業員の事を言います。

お店のオープニング時はお店の印象が大切であり、イメージを損なわないよう採用面接なども慎重に行われます。

またオープニングでは、従業員がスムーズに業務に就けるよう、オープン前研修が行われる事が一般的です。

オープン前研修を行う事により、本番でもスタッフが慌てることなくそれぞれの仕事に取り組むことができます。

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オープニングスタッフのオープン前研修の内容は?

それではオープニングスタッフのオープン前研修ではどのような事をやるのでしょうか。

以下にオープン前の研修で実施する内容を幾つか挙げてみます。

 

オリエンテーション

まず入社にあたり、スタッフを集めてオリエンテーションを行います。

オリエンテーションとは「方向づけ」といった意味があります。

新しく一緒に働くスタッフ同士で理念や目標を共有します。

具体的には店内での挨拶や言葉遣い・会社やお店の方針・心構えといった事を教わるケースが多いでしょう。

 

店内施設・配置

店内施設や各配置について説明を受けます。

例えば厨房の場所・トイレ・休憩室・バックルームなど、各場所の説明や使用方法・利用時間等について説明があります。

オープン前研修が新店ではなく既存の他店舗で行われる時には、実際に新店がオープンしてから説明を受ける場合もあります。

お客様から質問をされる場合もありますので各配置をしっかりと理解しておきましょう。

 

レジ操作

飲食や小売り・サービス業など、あらゆる職種においてレジ操作が必要になります。

特にオープン前研修ではこのレジ操作に多くの時間を割くことも多いでしょう。

レジ操作とは言っても実際にはそれだけに留まらず、例えばコンビニで言えばクレカの利用やクーポン券の使用・つり銭の受け渡し・宅配便・各種チケット・通販商品の受け取り・電子マネー対応など、覚えることがたくさんあります。

 

商品説明

店内で取り扱っている商品やメニューについての研修です。

商品が置かれている場所や価格・品出し補充の方法やバーコードなど、商品全般についての説明がなされます。

 

接客シュミレーション

接客業において特に重視されるのがシュミレーションです。

特に接客業が未経験の人であれば、お客様に対してどのように接すれば良いのか分からない事も多いかと思います。

実際の接客を想定してロールプレイングを行う事により、本番で起こり得るミスや自分の接客上の欠点・癖などを知ることができ、本番でもスムーズに接客が出来るようになります。

具体的には来店時の挨拶・発生練習・オーダーの受け方・調理・配膳・商品の受け渡し・おじぎの仕方など、実際の接客を意識した研修が行われます。

 

チラシ配り

オープニングスタッフのオープン前研修では、店舗によっては店前などでチラシ配りをする事もあります。

オープン前にお店の存在を周囲に知ってもらう事や、従業員同士で働く意識を共有する意図があります。

元気よく笑顔でチラシを配布するようにしましょう。

 

雑用

新しい店舗がまだ工事中である場合や、開店前である場合、オープニングスタッフには雑用が任される事もあります。

例えば店内の商品陳列やポスター貼り・清掃や買い出しなど、開店前にできる範囲の事を任されます。

 

オープン前研修は他店舗で実施することも

オープニングスタッフの場合、研修も新店で実施されると考えている人も多いかと思います。

ですが実際には、新店が工事中であったり備品等が整っていない・商品陳列中であったりすると他店舗でオープン前研修を行うケースも多いです。

例えばチェーン店であれば近場の系列店で研修を行う事もありますし、コンビニ等であれば同オーナーの他店に行かされる事もあります。

そのため面接時には、可能であればオープン前研修がどこで行われるのか確認しておいた方が良いでしょう。

 

また他の店舗で研修が行われる場合には、当然に研修中は他店舗のスタッフの働きぶりを見る事もありますので、他店舗の先輩スタッフの動きや接客の仕方・連携の取り方なども参考にしておいた方が良いかと思います。

他店舗と新店では店内の設備や配置場所が多少異なることもありますが、それでもオープン前に他店の様子を見ておく事は勉強になります。

ヘルプ制があるお店同士ではオープニング後もお世話になる可能性もありますので、研修後はしっかりとお礼を言っておきたいですね。

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オープニングスタッフの研修中は給料は支給される?

オープニングスタッフであっても、その研修時間中は給料がきちんと支給されます。

雇用契約で定められており、その研修への参加が強制されているのであればそれは当然に労働時間とみなされ、お給料をもらえますので特に心配する必要はないでしょう。

もし契約で定められたオープン前研修中の給与が支払われていないようであれば上司にその旨を説明し、それでも支払ってもらえないようであれば労基署等に相談する事もできます。

 

ただし会社によっては、オープン前の研修中の時給とオープン後の時給が異なる場合もありますので、契約内容をしっかりと確認しておく事が大切です。

またオープン前研修中の時給が低い場合であっても、都道府県の最低賃金以上の時給が発生することも考慮しておきましょう。

 

オープニングスタッフの研修に行けない?

オープニングスタッフの研修に行けなくなった場合、どうすれば良いでしょうか。

もしオープン前研修に行けなくなった場合には、当然ですが早めに上司に相談をするようにしましょう。

 

オープニングスタッフの場合にはオープン前に大量にスタッフを採用する事から、研修は午前と午後の部に分けて実施されたり、数日に分けて研修が行われる事もありますので、相談内容によっては研修日をずらしてもらえる可能性もあるかもしれません。

また日程中にどうしても研修が受けられない場合には、オープン後に少しずつ店舗内で業務を覚えていく事もありますし、全く研修を受けられないようであればオープン前に辞退させてもらうケースも考えられます。

いずれにしても対応は会社や店舗によって様々ですので、どうしてもオープニングスタッフの研修に行けない場合には、早めに上司に相談をするようにしましょう。

 

オープニングスタッフの採用率は高いの?

具体的なデータがある訳ではありませんが、一般的にはオープニングスタッフの採用率は高めである事も多いです。

オープニングスタッフを採用すると「人間関係が合わない」「仕事のイメージが違った」「思っていたよりも忙しい」等の理由により、オープン後にすぐに辞めてしまうスタッフが一定数出てくることも想定されます。

そのためオープニングスタッフは実際の必要人員数よりも多めに採用する事が多く、採用率も高めになる傾向があります。

 

ですがそれが裏目に出ることもあり、例えばオープニング後に誰も辞めずにスタッフが定着したとすると、店側は人件費が過大にかかる事になり、人員を削ろうとしたり、シフトを減らしたりといった対策に出ることもあります。

特に新規オープン後は管理者もシフト管理等に慣れていない事もあり、不安定な勤務になる事も考えられます。

オープニングスタッフの採用率は高めになる傾向がありますが、採用後にデメリットが生じる事もありますのでじっくりと検討をするようにしたいですね。

 

オープニングスタッフのオープン前研修まとめ

オープニングスタッフのオープン前研修というのは、これから入社をする方々にとっては、内容が分かりずらい事も多いかと思います。

研修をしっかりと行っておく事によって、本番での業務にもスムーズに取り組んでいく事ができます。

オープン前だと不慣れな事から辞めたくなる事も多いかと思いますが、研修は新規開店前の大切な準備期間です。

またオープニングスタッフは仲間同士で最初からお店を作り上げる事ができるという面白さもあります。

研修をしっかりと乗り切って、自身を持って新規オープンに臨むようにしたいですね。

それでは今日はこの辺で。

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