履歴書不要のバイトって怪しい?落ちたのはなぜ?その理由を解説
今回は履歴書不要のアルバイトについて挙げてみたいと思います。
昔からアルバイトやパートのお仕事に応募した際には、面接時に履歴書を持参して行く事が通常かと思います。
ですが最近では履歴書不要の求人も多くなってきました。
履歴書不要と聞くと、「怪しい仕事なのでは?」「ブラックな求人?」と勘繰ってしまう方もいるかもしれません。
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目次
履歴書ってなぜ必要?
そもそもの話になりますが、「なぜ履歴書が必要なの?」と考える方も中にはいるかと思います。
履歴書を作成する時は市販の履歴書用紙に必要事項を記入し、顔写真を貼り付けた上で持参する事が通常です。
ですが履歴書を手書きで記入するのって結構手間がかかりますし、PC等にフォーマットを保存してあるにしても印刷したり面接に持参するのも少し面倒ですよね。
このように多少手間がかかる履歴書はなぜ必要なのでしょうか。
基本的には、履歴書には以下のような記入項目があります。
- 名前・年齢・住所・性別・電話番号
- 学歴・職歴
- 免許・資格
- 自己PR
- 趣味や特技
なぜ履歴書が必要なのか、その理由はまず「労働者名簿の作成」が挙げられます。
会社側は労働基準法で定められている「労働者名簿」を各事業場ごとに作成する必要があり、これはアルバイトであっても人を雇う際には作成する必要があります。(労働基準法第107条)
この労働者名簿には以下のような事項を記入するようになっています。
労働者名簿の記入事項
- 労働者の氏名
- 性別
- 住所
- 生年月日
- 履歴
- 従事する業務の種類
- 雇入の年月日
- 退職年月日およびその事由(退職の事由が解雇の場合はその理由を含む)
- 死亡の年月日およびその原因
労働者名簿の作成のためにも、履歴書の提出は必要になります。
上記のように労働者を雇い入れる際には基本的に会社側は労働者名簿の作成が必要となりますが、例外として日雇い仕事の場合には名簿の作成が不要となる場合もあります。
(労働基準法第107条)
使用者は、各事業場ごとに労働者名簿を、各労働者(日日雇い入れられる者を除く。)について調製し、労働者の氏名、生年月日、履歴その他厚生労働省令で定める事項を記入しなければならない。
そのため日雇いバイトの場合には労働者名簿の作成が不要となる場合があり、履歴書の提出が不要となっている可能性も考えられます。
また履歴書というのはその応募者の基本情報を示した書類であり、その応募者が「どんな人なのかざっくり知る」ためにも必要な書類です。
履歴書以外の細かい情報については面接時に担当者から口頭で質問される事が多いでしょう。
また採用後であっても、履歴書は人事書類として店側で大切に保管される事になります。
アルバイトの場合、履歴書を持参するように言われる事が多く、職務経歴書まで用意するように言われる事は稀です。
もし履歴書を持参するように言われた場合には、やはりきちんと用意して面接に臨みましょう。
バイトで履歴書不要になっている理由は?
それではなぜバイトで履歴書不要の求人が多くなっているのでしょうか。
履歴書不要となっている理由としては、「面接時に別のフォーマットが用意されている」事が多いです。
応募者が履歴書を用意しなくても良い代わりに、面接時にPC上などで氏名や住所等の基本情報・過去の職歴や資格の有無などを入力するケースが多くなります。
またPCフォーマットではなく、企業側が独自の応募情報を記入するための書類を用意している場合もあるでしょう。
やはり一般的に市販されている履歴書だけでは採用するための判断材料として不足している場合もあり、面接時には企業側の欲しい情報が加えられた独自の応募書類に記入をする事もあります。
また単純に応募者の履歴書作成の手間を考えて履歴書不要としている意図もあるでしょう。
履歴書不要のバイトって怪しい?
バイトで履歴書不要となっているのには主には上記のような理由が挙げられますが、それでも履歴書が不要だと「怪しいバイトなのでは?」とイメージしてしまう方もいるのかもしれません。
ですが履歴書不要の仕事が必ずしも怪しいとは限らず、むしろ応募者の手間を考慮して履歴書不要としている求人も多いものです。
アルバイトで履歴書不要となっている理由としては、上記の他にも以下のような理由も考えられます。
- 個人情報の管理に手間がかかる
- たくさんの人に応募してもらいたい
- 学歴や職歴が必ずしも本人の能力と比例しない
- 履歴書を本人に返却する手間が省ける
- 情報よりも人柄を重視
- 学歴・職歴不問の求人だから
- 応募書類のフォーマットを統一したい
- 採用が決まった時に履歴書を提出するルール
履歴書不要のアルバイトと聞くと、どうしても「いい加減な会社」というイメージを持ってしまう人も多いようです。
ですが履歴書の提出必須な企業でもブラック会社はたくさんありますし、履歴書不要だからと言っていい加減な会社という訳ではありません。
私自身も管理職としてバイト面接をしていた頃がありますが、やはり履歴書の情報よりは面接時の本人の人柄や実際の仕事ぶりで判断をした方が、その人の適性をよく見極められるというケースが多かったです。
バイトで履歴書不要となっているのには様々な理由が考えられますが、それだけにこだわり過ぎず、自分が本当にやりたい仕事に応募するようにしたいですね。
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履歴書不要のバイトなのに落ちた?
履歴書不要のお仕事と言うと、なんだか採用されやすいイメージがありますね。
例えば「手ぶらで面接」等と書かれている場合には、面接をしたその日に採用が決まってしまうような感じもします。
ですが履歴書不要のバイトでも、面接に落ちるケースというのは実際には多々あります。
履歴書の不備で面接に落ちる事はよくありますが、このケースでは履歴書を提出する必要がないので、不採用になった場合には履歴書以外の理由で落ちたという事になります。
言い換えれば履歴書不要の求人の場合、学歴や職歴に関係なく、応募者全員が同じスタートラインで面接を受ける事になります。
アルバイトで落ちた場合、一般的には以下のような理由が考えられます。
- 応募者が多すぎた(採用枠が埋まってしまった)
- 希望シフトが条件に合わない(勤務日数・曜日など)
- 服装がだらしない
- 質問に対して受け答えができない
- 自宅から勤務地が遠すぎる
- 経験者採用を優先した
- 店の雰囲気と合わない
- 目を見て話さない
- 第一印象が悪い
- 志望動機が曖昧
- 面接に遅刻してきた
アルバイトの面接に落ちる場合には様々な理由が考えられますが、履歴書不要だからと言って受かりやすいかと言えばそうとも限りません。
履歴書不要の面接と言うと、どうしても気軽にラフな服装で行ったり手ぶらで面接に行く人も多いものですが、やはり適度な緊張感をもって面接に臨むようにしたいですね。
履歴書不要の求人にはどんな仕事がある?
履歴書不要の求人が多くなってきているとは言え、まだまだ履歴書の提出が必要な企業は多いものです。
それではアルバイトで履歴書不要となっている求人にはどのようなお仕事があるのでしょうか。
履歴書が不要な求人が多いのは、やはり単発・日雇い系のお仕事です。
特に最近では派遣会社の単発求人が目立ちます。
イベント設営やセミナー・軽作業・入出荷作業など、単発仕事が多いアルバイト・派遣会社では履歴書不要となっている会社が多いでしょう。
またその他にも人手が足りていない会社や急募の求人など、急いで人員を確保したい会社では履歴書不要となっているケースもあります。
単発系の仕事には給与の日払い・週払いに対応している事も多いので、副業的にバイトをしたい時にもピッタリですね。
履歴書不要のバイトは怪しい?まとめ
履歴書不要のアルバイトについて幾つか挙げてみました。
履歴書不要だからと言って怪しい会社という事はありませんし、ブラックな会社とも言い切れません。
実際に履歴書不要としている理由は、応募者の手間を考慮してくれていたり、たくさんの応募者を確保したいといった採用側の意図があります。
履歴書不要だからと言ってあまり意識し過ぎずに、面接にはきちんとした服装・態度で臨みたいものですね。
それでは今日はこの辺で。
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