たこ焼き屋の開業は儲かる?副業としての収入はいくら?

今回はたこ焼き屋の副業について挙げてみたいと思います。

昔から誰からも愛されるたこ焼き。

子供から大人まで年齢を問わず食せるたこ焼きは、定期的につい食べたくなるものですね。

また夕飯のおかずや子供のおやつ・お酒のおつまみとして等、たこ焼きを食べるシーンも様々です。

ちょっとしたスペースがあればたこ焼きを焼く事は可能なので、大掛かりな店舗が不要な事も副業向きと言えます。

今回はそんな昔からの定番であるたこ焼きの副業に触れてみます。

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たこ焼き屋を開業するには

たこ焼き屋を開業するには他の飲食業と同じように、食品衛生法による営業許可が必要になります。

保健所の審査を受け許可を得て、施設基準等を満たしていなければ営業を始めることは出来ません。

これは本業で始める場合に限らず副業として始める場合でも同様です。

食品衛生責任者の設置も必要となりますが、これは講習で取得する事が可能なので、さほど難しくはないでしょう。

 

またたこ焼屋を開業する場合でもまず必要となるのは資金です。

店舗の保証金や外装・内装工事や設備品・宣伝費用などを考えると小規模な店舗であっても200~300万円程度は必要になります。

安定的に立地が確保できるのであれば、初期費用を抑えられる屋台店舗も検討できるでしょう。

また中規模店舗やフランチャイズ加盟であれば500~1000万円以上の資金が必要となります。

焼き物と言えど、やはり食中毒等のトラブルを起こしては大問題となりますので、事前にしっかりと許可を得てたこ焼き屋を開業するようにしましょう。

 

たこ焼き屋の開業の魅力は?

たこ焼き屋の魅力は昔から誰からも愛される味です。

子供からお年寄りまで幅広いターゲットをリーチしている所も魅力ですね。

味自体も外はカリっとしていながら中はトロトロ・たこのプリっとした食感もマッチしていて、いつ食べても美味しく食べられます。

 

また初期投資の設備投資も少なくて済むのもたこ焼き屋開業の魅力。

たこ焼屋の設備を考えてみても、たこ焼き機・冷蔵庫・冷凍庫・備品・消耗品類等があればたこ焼屋を始めることが出来てしまいます。

たこ焼き機も中古であれば10万円程度から購入する事もでき、店舗も居抜きを利用すれば初期投資を抑える事もできるでしょう。

その他にも必要に応じて棚や二層シンク・メニュー・のぼりや看板・提灯など揃えていきます。

 

また火を通すので食中毒等のリスクが少ないのもたこ焼き屋開業の利点です。

開業するテナント自体も場所をあまり選ばないのがこの商売の良い所。

商店街・オフィス街・繁華街・住宅街といったようにどんな場所でもたこ焼きは馴染みます。

 

テイクアウト主体でも開業できますし、ちょっとしたテーブル等を並べてイートインスペースを設けて開業する事もできます。

もしくは待ち時間を考慮してアルコールの提供やたい焼き・お好み焼き等の複合店舗としての開業も良いでしょう。

たこ焼屋は副業としてはもちろん、軌道に乗ってくれば本業としても検討ができます。

夏場に冠しては売り上げが下がるものの、アイスクリームやドリンク等、他サイドメニューで売り上げ補完をする事もでき、メニューに柔軟性を持たせやすいのもたこ焼きの利点と言えます。

 

たこ焼き屋の開業は儲かる?副業としては?

それではたこ焼き屋の開業は儲かるのでしょうか。

まずたこ焼きの原価は店舗毎に違いはありますが、多くは1個20円前後です。

もちろん使用する材料によって原価は多少前後しますが、多くのたこ焼き屋ではそのくらいの原価で作られている事でしょう。

1箱8個入りだとすれば原価は160円程度になりますので、仮に450円での販売だとすれば約28%の原価率。

1箱あたりの粗利が300円程度とすれば1日60箱の販売で18000円/日の利益になります。

副業として週2日だけの営業としても上記で言えば18000円×月8日(土日のみ)=14.4万円の副収入を得られる可能性があります。

もちろんそこから店舗賃料や光熱費・材料費等も考慮する必要がありますが、副収入にしてはまずまずな金額です。

 

60箱の販売をするには10時間営業であれば単純に1時間に6箱。

見た目ほど簡単ではない数字ではありますが、達成不可能な数字でもないように思えます。

テナント賃料も小さな規模であれば場所によってはさほど賃料もかからず、また自分1人で始める分には人件費も不要。

また固定テナント以外にも屋台や移動販売等の手段を取る事もできます。

その場合には道路許可や出店許可等の問題も出てきますが、良い場所が確保できる場合には屋台や移動販売も検討できるでしょう。

 

またたこ焼き屋の場合、特に土日祝にファミリー層の来店が増えるため売り上げは平日の倍近くになる事もあります。

土日祝だけ営業をしたりイベント時だけスペースを借りて営業をすれば集中的に利益をあげる事も考えられます。

一般的な個人店のたこ焼き屋で言えば月商60~80万円程度のたこ焼き屋が多いように思いますが、副業として考えた場合にはどれくらい営業に日数を割けるのかによっても、売り上げは変わってきます。

またもし副業として行う場合には、本業の会社において飲食関連の副業禁止の規定がないかどうか等も確認しておいた方が良いでしょう。

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たこ焼き屋開業に資格は必要?

たこ焼きを開業するのに専門的な資格は必要ありません。

開業に必要なのは「飲食店営業許可」「食品衛生責任者の資格」です。

飲食店営業許可は保健所から受ける事になり、施設や設備の要件を満たす店舗でなければ許可を受けることはできません。

特に出店予定のテナントがスケルトンの場合には、出来ればたこ焼き屋の開業経験がある内装業者等に依頼するようにしましょう。

 

なお、食品衛生責任者の資格については講習を受講すれば簡単に取得できますので多くの心配は必要ありません。

また栄養士・調理師の資格を持っている人は改めて食品衛生責任者の資格を取得する必要はありません。

許可や資格はたこ焼き屋の開業時にも必ず必要になってきますので、しっかりと手続きをしておきたいですね。

 

屋台のたこ焼き屋の開業は?

たこ焼き屋を開業する場合には、固定店舗で始める他にも屋台で開業するという方法もあります。

屋台でたこ焼き屋を開業をする場合には、その屋台の費用に30~40万円程度・その他の設備・器具類に50万円程度かかるとすると、トータルでも100万円前後は見込んでおく必要があります。

屋台や移動販売の場合には、やはり売れる立地を確保できるかどうかがカギになり、逆に言えば好立地を確保できれば成功確率はグッと上がります。

悪く言えば、たいして美味しくないお祭りのたこ焼きでも結構売れてしまうのは立地が大きく影響しています。

 

また例えばこれがおでん屋台の場合であれば、顧客からしても屋台に入るのに多少ハードルを感じてしまうものですが、たこ焼きの場合にはテイクアウトが中心ですので屋台であってもさほどの障害にはならないでしょう。

同様に一般的な屋台ではその存在が認知されるまで1~2か月は売り上げが立たない事も珍しくはありませんが、たこ焼きの場合には立地さえ間違えなければ購入にも結び付きやすい筈です。

また店舗と違い、屋台の場合にはその調理スペースが限られるため、仕込み等も限界が生じることもあり、いかに家族等の協力が得られるかどうかも大切なポイントになるかと思います。

もしたこ焼き屋が軌道に乗らず撤退を余儀なくされた場合であっても、撤退が比較的容易なのも屋台の魅力の1つと言えるでしょう。

 

たこ焼き屋はフランチャイズに加盟した方が良い?

今までに開業経験がない人など、フランチャイズでの開業を検討する人もいるかもしれません。

たこ焼き屋に限らず、フランチャイズに加盟するメリットとしては以下のような点が挙げられます。

  • 未経験でも開業しやすい
  • 技術・ノウハウの提供
  • 経営アドバイスを受けられる
  • 材料・仕入れ先などの確保
  • 本部のブランド力を活かせる
  • 融資を受けやすい
  • 自店の販売に専念できる
  • 売上最低保証

 

上記のようにフランチャイズ加盟には幾つかのメリットがあります。

ですが一方ではフランチャイズではオリジナルメニューや独自のサービスを展開しにくく、材料や仕入れ先なども本部から制限されることが多いです。

またもし高額なロイヤルティが課せられるとなると、たこ焼き屋の経営を圧迫する可能性もあります。

昨今では街中でもたこ焼き屋のフランチャイズ店舗が急増し、その分競争が激化している事も事実です。

確かに開業当初は目新しさやFCのブランド力での集客が見込めるかもしれませんが、長年経営を続けていくとなるとそれは経営者の手腕にかかってきます。

流行っているたこ焼き屋は味にも創意工夫が見られ、常に販売努力や経営改善への努力を惜しんでいません。

フランチャイズが悪いという意味ではありませんが、初めは低資金で個人開業から始めていくのも選択肢の一つとして残しておくべきかと思います。

 

たこ焼き屋の開店に準備しておく事は?

たこ焼き屋を開店する事は特別な資格も必要なく、比較的低資金で開店できます。

また開店までの期間も長い期間を必要とせず、3カ月~5カ月程度と比較的短期間で開業ができます。

たこ焼き屋を開店するまでの準備としては、一般的には以下のような流れになります。

 

①たこ焼き屋開業の意思決定

②開業資金の用意

③立地・物件の選定

④内装・外装工事/厨房設備の用意

⑤仕入れ先との交渉・メニュー作り

⑥近隣への広告・チラシ配布

⑦開店

 

特にたこ焼き屋の開業は立地が命とされており、売り上げを左右する重要な項目です。

納得がいく立地が見つかるまでじっくりと物件探しをしていきましょう。

 

たこ焼き屋開業に修行は必要?

たこ焼き屋開業に修行は必要なのでしょうか。

確かに単純にたこ焼きを焼くだけであれば数カ月もあれば立派に焼くことが出来ます。

チェーン店のアルバイトのたこ焼き屋ならその程度の練習期間で店前に出ることもあるでしょう。

 

ですが自分が中心となり店を経営していくとなると、「ただ焼ける」といったレベルでは心許無い所です。

数を売るとなれば焼くスピードも大切ですし、粉・油の量・焼き時間・鉄板温度・味付けなどを確立していく必要があります。

その意味では確かに開業前に他店等で修行期間があると心強いですが、開店をしてから自分なりの味を作り上げていく面白みもあると思います。

まずは自分が作りたいたこ焼きの味のイメージを固め、それにマッチした店舗を探し出し、作り方を研究したりその店で働かせてもらう等、開業前だけでなく開業後も修行や研究を進めていく必要があります。

 

たこ焼き屋開業のつらい所は?

たこ焼き屋のつらい所はまず拘束時間の長さが挙げられます。

一般的なたこ焼き屋で言えば1日9~10時間程度の営業が一般的。

10時間と聞くとサラリーマンとさほど変わらないのでは?と考える人もいるかと思いますが、拘束は営業時間内だけに留まりません。

 

店舗によっては朝から仕込みをして生地を作り下処理をして、営業時間が無事に終わったとしても使い終わった器具などを洗いまた朝から…といったようにほぼ1日たこ焼き作業だけで終わってしまう事にもなりかねません。

もちろん商売が好きであれば苦にならないのかもしれませんが、副業として考えた場合には、イベント時の定期的な出店や、移動販売・近隣への出前・配達注文に応じる・知り合い等の飲食店等の営業時間外(夜など)の店舗を借りて短時間だけ営業する等、本業に支障が出ない程度に継続していく必要があります。

 

またたこ焼き等の場合、店舗形態でやるとすると比較的小スペースのテナントを借りる事が予想されますが、小スペースのテイクアウトに向いたテナントというのは意外に探すのが難航する可能性があります。

小スペースのテナントはあっても人通りが少なかったり、飲食不可テナントであったりと、たこ焼き屋に向いたテナントというのは中々難しいものです。

まして副業として週1日~2日だけ営業可能なスペースを探すとなると、その物件探しは更に難航する可能性があります。

 

またたこ焼きは昔と比較すると原材料や価格も上がっています。

タコの漁獲が昔ほど簡単ではなくなっているようですが、タコだけでなく小麦や卵など、主原料の価格高騰はたこ焼き屋にとっても今後厳しい問題となっていくでしょう。

大手店では500円程度の価格帯となっていますが、今後もしも600円~700円となった時に、どれくらいの顧客が支持してくれるのかは不透明な所です。

 

たこ焼屋の開業まとめ

誰にでも長年にわたり愛されているたこ焼き。

開業にあたっては幾つかハードルもあるたこ焼き屋の副業ではありますが、それでも飲食の中でも比較的始めやすい事・利益率が高い事からすれば十分に副業としても検討できる気もします。

たこ焼きが好きな人・週末副業に興味がある人は考えてみるのも良いかもしれませんね。

今回はたこ焼き屋の副業について挙げてみました。

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