飲食店経営が副業では難しい理由

今回は副業で始める飲食店について挙げてみたいと思います。

サラリーマン等で別に本業を抱えている人でも、副業として飲食店をやってみたいと考える人もいるかと思います。

飲食の世界は拘束時間が長かったり仕事内容がハードであったりと大変な仕事ではありますが、それでも飲食の世界が好きな人にとっては挑戦してみたいという人も多い筈。

今回はそんな飲食の副業について触れてみます。

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飲食店の副業はアルバイト?経営?

飲食店の副業と一言に言っても大まかに分ければ2種類あります。

  1. 飲食店のアルバイトで副業をする事
  2. サイドビジネスとして自分で飲食店を経営していく事

主に2通りの方法があります。

 

1つ目は自分で求人誌などを見たり、気になる店舗に応募して就業するといった一般的なアルバイトの副業。

2つ目は自分で店舗を開業をし、店のオーナーとなり飲食店経営をしていく経営者としての副業になります。

 

どちらを選択するにしてもまずは自分の本業である会社の就業規則等で副業が禁止されていないかどうかを確認する必要があります。

また副業は禁止されていなくとも、自分の本業が飲食系の場合には、競合他社としてライバル会社での仕事が禁止されているケースもあるでしょうし、また起業行為自体が禁止とされている会社もあるでしょう。

そのためまずは本業の会社の就業規則や社内規定を確認する所から始める必要があります。

ここからは飲食店でのアルバイトの副業飲食店経営の副業について触れていきます。

 

飲食店アルバイトの副業

まずは飲食店でアルバイトとして勤務する場合についてです。

アルバイトの場合には本業を抱える人であっても、仕事終わり週末時間を利用して仕事を始める事ができます。

また仕事を始めるハードルも低めで、職を選ばなければ多くの飲食店で雇ってもらう事ができるでしょう。

 

まして今は人手不足になっている店が多く、人手不足により廃業に追い込まれる飲食店もある程です。

そのため中高年者でも受け入れたいというお店は意外に多い筈です。

 

また副業として副収入を得られる以外にも、特に個人経営のお店や小規模な店舗などは、経営者の近くで仕事ができるという事は非常に勉強になります。

特にオーナーの身近で仕事をする事により調理技術や接客をはじめ、店の運営からメニュー作り・仕入れ等も学べる事があるかもしれません。

またお店には日々多くの業者さんが出入りしたり、食材が運ばれてくるので、その店の流通ルート等も把握できる事もあるでしょう。

飲食店の副業アルバイトは店のちょっとしたノウハウを吸収するのにも適しています。

 

また当然の事ながらアルバイトなので収入も安定して副収入を得ることが出来ます。

経営をするとなれば毎月の利益は売上次第といった所ですが、アルバイトであればシフト通りに仕事をこなしていれば毎月の固定収入になります。

将来的に独立を目指している人であれば経験を積める+給与がもらえるといったように二重のメリットを享受する事もできる事でしょう。

 

また本業がデスクワーク等の人など、普段積極的に体を動かさない人にとっては週末の1日だけでも飲食店などで副業をこなしていると、ちょっとした気分転換や運動不足の解消にもなるものです。

例えば普段はPCに張り付きっぱなしの人でも、飲食店舗の中で接客を通してお客さんと触れたり従業員とコミュニケーションを取る事は、有意義に時間を過ごせるきっかけにもなります。

 

もちろん飲食店はハードな仕事も多いですし、拘束時間も多くなりがち。

時給も平均並みといった所ですし、待遇条件だけを見ればさほど良いとは言えないかもしれません。

ですがそれ以上に店の運営を少しでも学べる点や、普段あまりない出会いが築けるといった点を考慮すれば、飲食店アルバイトはやる価値のある副業と言えます。

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飲食店経営の副業が難しい理由

それでは一方で、副業で飲食店経営を始める場合はどうでしょうか。

「飲食店を経営し利益をあげていきたい」「会社員の安定収入があるうちに飲食店を立ち上げておきたい」「サラリーマンの方が融資判断も通りやすいから」「多くの稼ぎは望まないが小遣い程度にあと10万円収入が欲しい」等々、副業として飲食店経営をしたいという人の望みや希望は様々です。

もしくは副業としてのスモールビジネスであれば、失敗をしても痛みは少ないと考えている人も多いのかもしれません。

 

ただし実際に経営をしてみると、残念ながらその理想やイメージは打ち砕かれてしまうケースが多い事かと思います。

実際に多くのサラリーマン等が過去にサイドビジネスや本業として飲食店を開業していますが、開業して1年の間に約3割の店が潰れ、3年の間に約7割近くが廃業しているというデータもあり、その数字は恐らく現実味を帯びています。

さらに開業から10年間経営を続けていられる飲食店は全体のおよそ1割とも言われます。

しかもこれはオーナーが副業として経営している店舗のデータではなく、本業として真剣に取り組んだ店舗経営の結果です。

 

街中には多くの飲食店があり、副業として飲食店を経営したいという人は流行っている店の事はよく注目しているかもしれませんが、廃れていく店の数には恐らくあまり注視していない人もいるのではないかと思います。

次々と華やかな飲食店が開業を始めるのは目立ちますが、それ以上にたくさんの飲食店が廃業していっているのです。

空中・路地裏・街の一角など、私達の知らない間に想像以上の数の飲食店が次々と廃業しています。

 

ですがこれは冷静に考えてみれば不思議な事ではありません。

ざっくりと考えてみても飲食店の食材原価は30%程度。

テナント家賃が売上の10%として人件費を25%確保すると、これらだけで65%にのぼります。その他にも広告費や消耗品費・メニュー開発の食材や雑費などを差し引くと、まともに残る利益は売上の10%前後です。

「10%程度でも、もし月の売上が100万なら10万になるからサラリーマンの副業としては十分な金額ではないか?」と考える人もいるかもしれません。

ですがこの10%は飲食に本気で取り組んでいる人の話です。

 

多くの飲食店がある中で、顧客に選ばれる為にはどうすれば良いか・メニューを何度も練り直したりサービスを見直す、シーズンに合わせてイベントを考えたり寝る間を惜しんで仕込みをしたりと、多くの努力・苦労をしてやっと得た利益がこの数字という事になります。

また日本は特に飲食店が多く、街中を歩いていても数メートルおきに飲食店にぶつかるような状態であり、これだけ競合店が乱立している中でまともに利益を残すのは簡単ではありません。

すでに需要を供給(店舗数)が遥かに上回っているにも関わらず、大手は次々に出店攻勢をかけるので、個人が副業レベルで成功するのは至難の業と言えます。

そのような飲食激戦区の中に、副業としてちょっとした気持ちで飲食の世界に飛び込むとどのような結果になるか、それは冷静に考えてみれば多くの人が分かる結果になると思います。

 

また安定した経営にはリピーターの獲得も不可欠ではありますが、これだけ無駄に多い飲食店が存在する中では固定客の掴むのも一苦労です。

先にも書いたように開業して数年の間に多くの飲食店が廃業をしていますが、この廃業理由の多くは固定客を掴む前に運転資金が尽きてしまうという原因が多くを占めます。

またある程度飲食店経営が軌道に乗り、固定客を確保できてきたとしても、常に新規顧客の開拓も考えなくてはなりません。

来店顧客の分析から年齢・ターゲットの拡大・新規メニューの創作や広告など、全てをこなしていかなくてはならず、これは副業であっても同様です。

 

もちろん副業から始めて飲食開業で成功した人もいるでしょうし、これから本気で飲食業界に乗り出そうという人もいると思うので、必ずしも結果が伴わないとは言えません。

ですがいきなり経営という枠に踏み込まず、まずはアルバイトでも良いので小さな成功体験から積み重ねていくという方が良いように思います。

その結果として自立できるくらいに少しずつ稼ぎや利益を出せるようになった時に、初めて経営というステップを考え始めるのも良いのではないでしょうか。

 

副業に適した飲食店バイトの種類

副業として、飲食店でアルバイトをする場合には、どのような種類があるでしょうか。

以下に幾つか挙げてみます。

 

居酒屋

居酒屋は夕方から夜にかけての募集が多くなるので副業としても最適です。

また男女問わず募集があり、男性は厨房キッチン・女性はホールを担当するケースが多くなります。

特に明るく元気な雰囲気が好きな人にオススメの副業です。

 

ファミレス

ファミレスも深夜遅くまで営業している所が多く、副業も可能です。

またファミレスの場合、平日の夜は客数も少ないのでさほど忙しい店舗は少ないでしょう。

最近では24時間営業の店舗も減ってきているので、深夜シフトに入る場合はクローズド(閉店)作業も含まれる事があります。

 

食品工場

飲食店ではありませんが、意外に副業者が多いのが工場勤務です。

体を動かすことが好きな人や、黙々と作業をするのが好きな人がこの仕事を選んでいる事もあります。

またコミュニケーションが苦手な人にも人気がある副業でもあります。

 

弁当屋

個人の弁当屋からフランチャイズの弁当店まで、多くの弁当屋があります。

弁当屋でもレジと厨房に分かれている店舗が多く、オーダーが入り次第調理を始めます。

油を使うことが気にならない人や、スピーディーに動ける人が向いている副業です。

 

ファーストフード

ハンバーガーなどファーストフード店でのアルバイトも副業に適しています。

ファーストフード店では学生~中高年者まで幅広い年齢層がいるのが特徴的です。

駅近にある店舗も多いので、会社帰りの副業にしても良いですね。

 

配達・デリバリー

ピザやラーメンなど、デリバリーの仕事も副業に向いています。

普段から運転が好きな人や、1人で仕事をしたい人にも人気があるようです。

また最近ではウーバーイーツなど、自分のスケジュールに合わせたデリバリーとしての働き方もあるので、副業にも最適です。

くれぐれも配達中の事故には注意しましょう。

 

牛丼屋

最近では24時間営業の牛丼屋も多いことから、牛丼店でのアルバイトも副業として検討できます。

特に最近の牛丼店では人手不足からか昼間でも時給1200円~といった高時給の店舗もあり、副業としても十分に稼ぐことが出来ます。

フランチャイズ等の店舗が多いため、ケースによっては人手が足りていない店舗にフォローに行かされる事もあるようです。

 

カフェ

飲食店アルバイトの中でも常に人気が高いのがカフェです。

特に学生や若年者に人気のアルバイトでもあります。

ですが土日祝は学生等はシフトに入りたがらない事も多く、副業者にとってはシフトに入りやすい部分もあります。

 

バー

バーは夕方から開店する店が多く、アルバイトを募集している店も多くあります。

居酒屋などよりもスマートな接客が求められ、落ち着いた雰囲気の店で仕事をしたい人にもお勧めの副業です。

またお酒の作り方なども一から教えてもらえるので、これからバーで本格的に働いていきたい人にも向いています。

 

うどん・ラーメン屋

うどんやラーメン屋でもアルバイトをよく募集しています。

また年齢層も幅広いのが特徴で、元気の良さやテキパキとした対応・接客が求められる事が多いでしょう。

特に駅中などのうどん屋では回転率やスピードを重視した店も多く、機敏に動ける人が向いている副業です。

 

飲食店の副業まとめ

飲食店経営というのは外から見るととても魅力的な世界に見えます。

まして一国一城の店を築いてみたいという夢や理想を多くの人が抱いている筈です。

ですがアプローチを間違えると多くの借金を抱えてしまったり、本業にも影響が出るようなケースも考えられます。

まずはアルバイト等から始めて、少しずつ飲食業界の感覚を確かめていくのも良いかと思います。

副業としてでも飲食店経営を考えた時には慎重な判断が必要ですね。

今回は飲食店の副業について挙げてみました。

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