洋服リフォームの副業

今回は洋服リフォームの副業について挙げてみたいと思います。

形があるものは使用していると故障したり劣化してきたりといった事が通常ですが、

洋服もそのうちの1つです。着ているうちに色が変色してきてしまったり破けてしまった

なんて経験がある人もいるかと思います。もしくはダメージの補修ではなく、

洋服を自分の好きな色やデザインに変えたいといった人もいるでしょう。そんな想いを

叶えてあげるのが洋服リフォームの副業でもあります。

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洋服リフォームの副業を始めるには

洋服リフォームの副業をはじめるにはどのような資格や許可が必要になるのでしょうか。

実際には洋服のリフォーム業には特別な資格や許可は必要はないとされています。

どこかの学校を卒業していたり行政上の手続きも基本的には不要という事になります。

もちろん税務署に開業届に行ったり従業員雇用時に社会保険加入の手続きを行うといった

事はあるかと思いますが、リフォーム業を始めるに際しての手続き・許可というものは

特別には必要はありません。ただし実際問題として考えるとやはり素人さんがそのまま

リフォーム業を起こすといったケースは少ないでしょう。どこかの専門学校を卒業し

街中やFCのリペア店などに勤めた後に、やっと自分で開業をするといった過程を得ている

人が多いように思います。学校で教わった知識や技術だけでは顧客の自由な発想・要求に応える

事は難しいですし、レッスンと商売として行うのとではそもそもの土俵が違います。

例えばその道のプロからすれば服の強度や素材・シルエット等全てを考慮して補修を考える

ものですが、素人の顧客はそのような事はおかまいなしに自由な注文をつけてきます。

またそのような注文を受けた時でも職人としてのプライドを優先するのか、顧客の希望や利益を

優先するのかの線引きは難しい所でしょう。あくまで商売として起業する上ではやはり出来れば

どこかの洋裁店やリフォーム店で経験を積んでから開業に踏み切るのがベターと言えます。

ただしこれが副業となると若干ニュアンスが変わってくる事もあり、例えば知り合いに

服の補修について相談されたり、職場の人間から簡単な衣装を作って欲しいとの依頼が

あった等、周囲の人間関係から少しずつ口コミを集めていったり仕事の幅を広げていく

事は可能です。またそのように人から依頼を受ける事で、知識として学んだ事とは異なる

補修の仕方や仕上げ方法など、お金をもらう商売としてのお直しのやり方というのを習得

していく事も出来るかと思います。今後洋服のリペア業での独立を考えている人はいきなり

「起業」という形ではなく、副業として小さなスタンスで経験を積んでいくといった方法も

視野に入れても良いのではないでしょうか。

またリフォーム技術も去ることながら、やはり起業となると経営者としての資質が問われて

きます。大抵のリフォーム店では経営者とリフォーマーが分業しているケースが多いものですが、

リフォーマーは顧客の依頼通りの補修をするのに対し、経営者はその作業においての作業効率や

利益率等も併せて考慮して仕事を請け負っていかなければなりません。リフォーム店にアルバイト

やパートとしてでも勤務するとなると、最初のうちはボタン付けや丈直し程度からやらされる

ケースも多いものですが、それとは別に近場で経営者の運営の仕方を参考にできる小規模な店舗

であれば、頂ける時給以上に勉強になる事も多いかと思います。また店舗勤めが嫌いという人は

どこかのチェーン店や洋裁店から一部の仕事を請け負うような下請け作業をしていく事も検討

出来るかと思います。下請けであれば自宅で作業ができる可能性もありますし、リフォーム店

運営に多少でも参加できる利点もあります。また中には在宅ワーク制度を導入している店舗も

一部ながらあるようなので、様々な求人があるかと思いますのでこまめにチェックしておきたい

所です。パートアルバイトにしても、もしくは周囲の人間などからコツコツと仕事を請け負って

いくにしても、まずは副業程度の小規模なビジネスから始めていきましょう。

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中古リペアに対しての意識

中国など海外で大量生産されている洋服が安価に販売されているシーンはよく見かけますが、

最近では消費者の動向にも少しずつ変化が起きているようにも思えます。例えば多少値の張る

洋服や素材を長く大切に使用したり、共有できるものはシェアする・不用品や中古品をフリマ

アプリ等で売買しあうといったように、中古品に対しての見方も以前と比較すればだいぶ変わって

きたようにも思います。もちろんまだまだ安価な海外製が売り場の主流な事には違いないかと思い

ますが、このような時代と洋服リフォームの仕事を掛け合わせて考えてみてもこの副業は時代の流れ

にも沿った仕事であるかのように思えます。

また洋服リフォーム系の仕事は割と不況時にも強い傾向があり、また節約志向が高まる

現代ではなおさらその傾向は顕著。また極端に言えばミシン1台から仕事をスタートできますし、

本業を抱えた人でも空いた時間で作業ができるので副業としても適しています。また子供を抱える

主婦などの在宅ワークとしても検討できるかと思います。また特に洋服にこだわる人というのは

独特なセンスや細かい部分のデザイン等までこだわる人が多く、機械作業などではその再現は

なかなか難しいものです。手作業のリフォームならではの能力を発揮しやすい業態とも言えます。

また街中には多くのリフォーム店がありますがチェーンやFC店も多く、その補修料金は個人的には

あまり安いものとは言えない部分もあります。その分個人での請負であれば、価格設定も自由ですし

作業内容なども自由に決められます。服のリフォームが好きな人や手が器用な人はこの副業を

検討してみても面白いかもしれません。

洋服リフォームの仕事のつらい所は?

洋服リフォームの副業のつらい所はまず業界ベースで言っても料金単価自体が下がっている事が

挙げられます。機械化の流れや競合他社の増加もあり、作業単価は少しずつ下がっており、

撤退を余儀なくされている店舗もあるかと思います。そのため従業員の給料などを見ても

時給制というよりは出来高・歩合制を取るといった店舗も出てきているのではないでしょうか。

またこの仕事はシーズンによって大きな変動が起きやすい業態でもあります。例えば年4回程度

に衣替えの時期がありますが、その時期の需要はあってもそれ以外の時期にどのように集客を

図っていくかという課題は個人でも業者でも同様です。他のリペア業を兼務したり本業を他に

確保しておく等、工夫が求められます。

また最近ではネットである程度の情報がつかめたり、近所のホームセンターやスーパーで

ちょっとした教室が開催されている等、素人とは言えプロに近い技術を併せ持つ人も中には

います。また元々リピーターが付きやすい業態でもありますが、副業とは言ってもプロとして

仕事をしていくからには技術だけではなくセンスやデザイン力など、トータルでの能力が必要に

なってきます。なかなか難しい部分もありますが興味がある人はまず小さな副業程度から

始めてみるのも良いのかもしれませんね。今回は洋服リフォームの副業について挙げてみました。

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