内職のテープ起こしの口コミは?給料や求人・仕事内容まで解説

今回は内職のテープ起こしについて挙げてみたいと思います。

テープ起こしとは会議やインタビュー・座談や講演会など、その発言者の録音された声をテキストとしてパソコン等で起こす作業の事を言います。

紙に筆記する事もありますが、やはり今ではPC等で文字起こしをする事が一般的です。

個人でも可能な副業である事から、自宅で内職として作業に打ち込みたい人や、長時間集中して作業ができる人には向いている仕事になるかもしれません。

またリピートが付きやすい副業でもある事から、仕事を依頼されてそれをきちんとこなせれば、その後も定期的に仕事をもらいやすくなるのもテープ起こしの特徴と言えます。

今回はそんな内職のテープ起こしについて触れてみます。

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内職のテープ起こしの仕事内容は?

内職のテープ起こしの仕事内容は、発言や公演内容を文字に起こす事です。

テープ起こしをする理由としては、まず音声のままでも内容を聞き取る事はできますが、そのままでは音声ファイルの容量としても大きくなってしまい、やはりテキスト形式にした方がサイズも小さくなり、記録や保存が容易になるという事は挙げられます。

 

また紙ベースに落とす事で視覚的に内容を把握しやすくなるというメリットもあり、例えばライターさん等の記事として文字に起こすという場合もあります。

内職のテープ起こしのやり方は人によって多少異なりますが、基本的な手順は以下のようになります。

  1. 音声メディアを受け取ります。受取方法はメディアによっても異なり、例えばDVD・CD-R・カセットテープの場合は郵送の場合もありますし、mp3・wmaなどの音声データはインターネット経由で受け取ります。
  2. まず音声ファイルをいきなり文字起こしせずに、1~2回ほど会話内容を全て聴く事から始まります。この時に不明なキーワードや固有名詞をメモしておきます。
  3. メディアプレーヤー等で速度を調節しながら実際に文字として入力をしていきます。自分で音声を聞きながら文字入力ができる程度のスピードに調整するようにします。
  4. 不明だったワードや聞き取れなかった部分を再度巻き戻ししながら、正確に文字に起こしていきます。
  5. 最終チェックとしてスピードを調節しながらもう一度音声を最初から最後まで聞いてみて、起こし間違いがなかったかどうか等をチェックします。
  6. クライアントに納品物をチェックしてもらいOKをもらいます。

 

内職のテープ起こしではキーボード操作が必要になりますので、両手が使用できる状態での媒体を使用します。

当然にタイピングスピードが早い方が有利ですし、PCの単語登録機能などを使って効率的に文字に起こしていく工夫も必要とされます。

また会議やビジネスシーンのテープ起こしをする場合には、手元に辞書や用語集を用意しておくと良いでしょう。

 

内職のテープ起こしは録音を文字に書き起こすだけなので簡単そうに見えてしまいますが、実際にやってみるとかなり神経を使い時間を消費する作業だという事が分かります。

音声がきちんと録音されていない場合には何を言っているのか聞き取るだけでも疲れますし、同じような声質の人が数人混じっていたりすると、それがAさんの声なのかBさんの声なのかも区別が付きづらい事もあります。

また録音がなされたシーンによっては専門的な用語やビジネス用語等が飛び交う事もあり、その用語を調べて理解し文字に起こすという作業だけでもかなり時間がかかります。

 

例えばその録音現場が会議室だったとして、自分が実際にその会議室にいれば身振り手振りなどで誰が発言しているのか分かりますが、テープ起こしは音声だけで判断するのでどのような話の展開になっているのか分からなくなる事もあります。

特に声の小さな人やあやふやな発言があったとしたら、これもまた文字の起こしに困る事もあるでしょう。

 

また単純に文字に起こせば良いというだけでなく、後で見て全体的に整合性の取れた文章になっていなければならないので、聞いた声だけ単純にそのまま文字に起こせば良いという訳でもありません。

一般の人からすると内職の文字起こしは2~3時間で完成する作業というように思われがちですが、実際には1時間の録音で6~8時間・人数が多い公演や会議などであればそれ以上かかる事もあります。

またクライアントの依頼として、起こし方や納期・納品形態などを指示される事もあるので、その要望に沿った形で納品をします。

テープ起こしは在宅でもでき始めやすい仕事ではありますが、作業に慣れない間は報酬も低くなりがちで、時間と労力がかかりやすい副業でもあります。

 

テープ起こしの専門用語

テープ起こしとは言っても現在ではカセットテープを使用するケースは少なく、ICレコーダーの音声記録やクライアントから送付されてくる音声ファイル・動画コンテンツ等、デジタル系データを使用することが多くなっています。

またテープ起こしもその種類によって幾つかに分類され、「素起こし」「ケバ取り」「整文」などの種類に分けられます。

 

素起こし

相槌や口癖など(ケバ)も含めて、全て文字に書き起こします。

一言一句書き起こすため、正確に書き起こす必要があります。

 

ケバ取り

不要な語句を取り除いて書き起こします。

ケバ(不要語句)の例としては口癖や言い間違いなどがあります。

例:「あのー」「えー」等の不要語句を取り除く。

 

整分

書式や様式の決まっているケースで用いられます。

例:全て「です・ます調」で書き起こす等。

 

どの様式を指定するのかはクライアントによって異なりますが、一般的にはケバ取り(標準)で受けるケースが多いように思います。

例えばインタビュー記事や対談記事などは、読みやすいように修正を加えることが多いのに対し、裁判証拠など正確性が重視されるものはそのまま文字起こしをする事もあります。

素起こし・ケバ取り・整文の違いを理解して、クライアントの要望に沿った納品をするようにしましょう。

 

内職のテープ起こしの求人を見つけるには?

内職でテープ起こしを始めるには、大きく分けると3通りあります。

 

知り合いから

1つ目は伝手がある場合に限られますが、取材系のライターさん等にテープ起こしの仕事をもらう事。

これは知り合いがいない限り難しいかもしれませんね。

 

テープ起こし業者

2つ目はテープ起こし専門会社から仕事をもらう事です。

専門会社に就職するという人もいますし、会社から業務委託等の形で仕事を請け負うという人もいます。

報酬も月給制の所から○○文字~円といったように出来高制になっている会社も多くあります。

 

フリーランス

3つ目はフリーランスとして仕事をしていく事です。

就職はせず、内職でテープ起こしの依頼があれば引き受け、その都度報酬をもらうといった形です。

特に内職でテープ起こしをする方はフリーの方が多いでしょうし、主婦の方などはこの形態が始めやすいのかもしれません。

仕事は「クラウドワークス」や「ランサーズ」等、クラウドソーシングサイトで見つける事ができます。

 

内職のテープ起こしの口コミは?

ここでは1件だけ内職のテープ起こしの口コミをご紹介したいと思います。

 (テープ起こし体験談:20代後半 / 男性)

サイトでインタビュー音声の文字起こしの経験があります。

約35分の音声ファイル(mp3)の文字起こしで報酬は1300円でした。

自分は作業に慣れていないので35分のデータをタイピングするのに4時間以上かかり、特に音声の雑音がすごすぎて聞き取りにくかったので時間がかかりました。

また「えー」「あー」や咳ごみなどの不要な言葉をカットするのにも手間がかかりました。

最終的には専門用語で何度聞いても聞き取れないところがあった為、その部分の時間だけを記載して納品しました。

音声の内容が「環境問題」がテーマで、正直自分がまったく興味がない分野だったこともあり余計に疲れました。

また納期も着手から5日以内となっていたので焦りましたし、書き間違いなどがあると報酬がもらえないことがあると聞いていたので慎重に作業しました。

依頼者からはなんとか承諾してもらいましたが、これだけ時間がかかって1300円でした。

しかも利用したサイトの引き出し手数料を考えるとたぶん1000円近くになります。

正直どこかのお店でアルバイトをしていた方がマシと思いました。

自分は今後はテープ起こしの仕事はしないと思います。

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テープ起こしの内職の給料は?

内職のテープ起こしの給料はどれくらいになるのでしょうか。

実際には内職テープ起こしの場合、大金を稼いでいる人は多くありません。

ベテランクラスの人でさえ、一般的な飲食店の時給程度しかもらえない事もあります。

一般的には以下のような給料が多いでしょう。

  • 講義音声:60分4000円
  • インタービュー:60分7500円
  • 議会音声:50分3000円

 

時給換算してみると、時給500~600円程度になる事もしばしばあります。

もちろんタイピングスピード等によっても効率は異なりますが、あまり割の良い副業とは言えないです。

ですが在宅で内職をしたいという方には向いている場合もありますし、テープ起こし作業が好きな人は報酬目的以外にもやりたいという人もいるかもしれません。

また長期間テープ起こしをしていると、クライアントによっては報酬額アップをお願いできるケースもあります。

自分が納得できるお仕事を引き受けていきたいですね。

 

テープ起こしを練習するには

テープ起こしを練習するにはどうすれば良いでしょうか。

一般的に、テープ起こしの練習手順は以下のようになります。

  1. テキストエディターを起動する
  2. 音声を再生
  3. 音声を聞きながらタイピングする
  4. 入力後、再度音声を聞いてチェックする

 

単純にテレビ番組や動画などを聞いて文字に起こすこともできますが、入力後に答え合わせができないのが難点ですね。

そんな人は市販で入手できる書籍や技能検定を利用しても良いですし、「聴く日経」のように動画配信サービスを利用して文字起こしの練習をする事もできます。

 

また何よりの練習は、クラウド系サイト等で内職のテープ起こしの仕事を実際に引き受けてみることです。

クライアントから細かい条件も付きますし、実際に1本の音声を起こすことがどれほど手間がかかるかも体感する事ができます。

また仕事を何本も請け負っていく事によって、徐々にスピードも上達する事でしょう。

自分なりのテープ起こしの練習方法を見つけてコツを掴んでおきたいですね。

 

テープ起こしに向いてる人ってどんな人?

内職でテープ起こしをやってみると、長期間続けられる人もいれば、すぐに辞めてしまう人もいます。

テープ起こしに向いてる人というのはどのような人なのでしょうか。

 

タイピングが早い人

テープ起こしをする上ではやはりタイピングスピードは重要になってきます。

タイピングが遅すぎると音声の再生スピードも遅くなったり何度も聞きなおす事になるので、効率も悪いです。

 

地道な作業が好きな人

実際にテープ起こしというのは何時間もデスクに向かい、音声を聞きながら黙々と文字に起こしていきます。

聞き間違いもできないため細心の注意が必要ですし、集中力も必要と言えます。

大雑把な人や地道な作業が嫌いな人は向いていないかもしれません。

 

勉強好き・好奇心が強い

テープ起こしをしていると、様々な調べものをしなければなりません。

自分が知らないキーワードを調べる事も多いですし、専門用語を調べることもあります。

逐一そのような用語や言葉を調べたり勉強することが楽しいと感じられる人は、テープ起こしに向いている事が多いでしょう。

 

新しい話題・ニュースに詳しい

普段から新しい話題やニュースにアンテナを張っている人は、テープ起こしの内職が楽しいと感じられるかもしれません。

テープ起こしを通して、自分が知らない世界を感じる事もあるので、色々な情報に触れたいという方にも向いてる可能性があります。

 

幾つか挙げてみましたが、テープ起こしに向いてるかどうかは「作業を楽しいと思えるかどうか」に尽きると思います。

こればかりは実際にやってみないと分からない事なので、まずは小さな案件からでも挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

内職のテープ起こしのきつい所は?

内職のテープ起こしの副業のきつい所は、まず先にも書いたように精神的にもストレスがかかりやすい所です。

一回聴いただけでスムーズに文字起こしできれば良いですが、当然に一回で済む事は少ないもの。

何度も聞き直すという工程が発生し、また部分ごとに同じ発言を聴くハメになる事も多いのでイライラが募りやすいという人もいるでしょう。

 

作業には時間がかかりやすいので、時給換算して時給800円以上の収入を得られればかなり良い方です。

また文字起こしは正確に行わなければならず、その仕事の精度によって会社やクライアントの評価にも直結します。

そのため内職のテープ起こしは正確で集中力を切らさない作業が出来る人に向いていると言えます。

 

また中には内職テープ起こしの副業詐欺事件が発生したケースもあります。

仕事には専用の再生装置等が必要になる場合もありますが、高額な機材の購入を迫ったり教材が必要という宣伝で煽る・費用が発生する架空の研修を実施するといったように、副業商法とも言える悪質な詐欺事件が以前に発生した事があるようです。

内職・在宅ワークや高収入といったキーワードにはこの手の悪質商法がつきまといやすい傾向がありますので、くれぐれも高額な入金を迫られたり調子の良い話には引っ掛からないようにしたいですね。

関連記事:副業詐欺の9つの手口。詐欺の見分け方と対策を解説します

 

内職のテープ起こしの副業まとめ

内職のテープ起こしの副業について幾つか挙げてみました。

内職のお仕事には色々なものがありますが、テープ起こしは資格も不要で誰でも取り組みやすい仕事です。

慣れてくればお小遣い程度の報酬を稼ぐことも出来るでしょう。

ですがタイピングスピードや聞き取りを始め、稼げるようになるまでは慣れが必要です。

また最近ではIT技術が発展している事もあり、今後は人力での聞き取り・タイピングが不要になっていく可能性もあるかもしれません。

テープ起こしを始め、自分に合った内職仕事を見つけるようにしたいですね。

 

またテープ起こしだけでなく、他の内職を検討している方はこちらの記事も参考にしてみてください。

参考記事:家に届く内職で稼げるのはどれ?面接やシール貼りの実際も解説

 

今回は内職のテープ起こしについて挙げてみました。

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