出張マッサージの副業は儲かる?個人で開業するには?資格は必要?

今回は出張マッサージの副業について挙げてみたいと思います。

普段の仕事疲れにより、定期的にマッサージを利用しているサラリーマンやOLさんは多いかと思います。

職場や人間関係から受けるストレスを和らげたり体の疲れをほぐしてくれるマッサージの人気は年々上がってきているようにも思います。

今後は本格的に高齢化社会を迎えるにあたり増々注目を集めそうなマッサージビジネス。

大きな元手や設備も必要なく自分の腕1つで始めやすいビジネスとして副業としても有望視されています。

今回はそんな中でも出張マッサージの副業について触れてみます。

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出張マッサージの副業の仕事内容は?

 

出張マッサージの仕事内容は、簡単に言えば店舗で行われるマッサージを顧客の自宅やホテル・企業やオフィスに出張して行うという事になります。

マッサージ師は依頼を受けた顧客の元へ向かい、施術を行います。

ただしラブホテルなどは出張先として選択できないケースが多く、ホテルを選択するとしてもビジネスホテルやシティホテルなど派遣がOKな場所へ出張をする事になるでしょう。

 

出張マッサージの流れとしては、まずネットや電話での顧客からの予約を待ちます。

顧客は希望のコースや施術時間・指名をするマッサージ師などをあらかじめ選択し、マッサージ師の到着を待ちます。

希望のコースや施術時間については、到着後に顧客から体の調子や疲れ具合をヒアリングした上で決定する事もあります。

そしてマッサージ師は指定の場所まで出張をし、料金を受領してから施術を開始するといった流れが一般的です。

マッサージをする場所としては顧客の自宅やホテルのベッド・布団を使用します。そのため顧客のベッドや布団が汚れないようにタオル等を用意しておくと良いでしょう。

またサービスの一環として、施術後にも自宅でのセルフケアの方法等を教えたりアフターケアの案内等を付けるとリピートに繋がりやすくなるケースもあります。

 

出張マッサージを始めるための必要な備品としては、マットやタオル・シーツ・移動手段(車・自転車・バイクなど)スマホ・領収書・釣り銭など、基本的な備品は安価に揃うものが多く、やはり施術料が料金の殆どを占める事から利益率の高い商売という事は言えます。

またその他にも、出張マッサージの場合には出張費を顧客負担とするのかどうか・指名をする場合の指名料はいくらか・出張エリアによって料金に差をつけるのか等、細かい項目も決めておく必要があります。

最近では低価格化に伴い各社が価格競争になりがちでありマッサージ業は参入障壁も低いため競合店舗が出来やすく、出張形態を含めて新しいマッサージの手法を打ち出していく事が求められています。

 

出張マッサージを開業するには?

またマッサージと一言に言ってもその種類は様々でリフレクソロジーやあん摩・エステティックやアロマオイルマッサージなど店舗ごとに特色を打ち出しています。

マッサージを行うのであればあん摩マッサージ指圧師の免許が必要になり、自分で免許を取得したり免許所持者を雇う必要があります。

無資格者がマッサージを称する事は禁じられていますが、開業届を提出すればサロンを持つことは出来てしまう事もあるので、実際には顧客はその辺りの違いは分からずに全てを「マッサージ店」と一括りに認識してしまっているような現状があり、現実的に無免許で出張マッサージをしている人はいるようです(もちろん無免許でOKという意味ではありません)。

また行政側も具体的に無免許の事業者がどれだけいるのかといった事や、具体的な施術内容までは把握していないのが現実なのかもしれません。

 

法で定められたあん摩マッサージをしないのであれば、個人で開業届を出せば開業自体はできるかもしれませんが、無免許で事故を起こした場合には責任が重くなる可能性もありますし、しっかりとした知識を持った上で施術をしないと顧客にも怪我や健康被害が及ぶ可能性もあります。

開業する形態にもよりますが、マッサージを行う場合には免許取得の上で行いたいですね。

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出張マッサージを個人でやるメリットは?

街中には多くのマッサージ店が乱立しています。

競合がひしめくエリアでは数十メートル歩くごとにマッサージ店にぶつかる地域もあるくらいです。

しかしこれだけマッサージ店が存在する中でも毎月きちんと利益を残している店舗は多くありますし、個人で出張マッサージ業を営んでいる人でも副業収入とは思えないような金額を稼いでいる人もいます。

 

まずマッサージ業というのは基本的には在庫を抱えない商売です。

施術する事で収入となり、物販のように毎月多くの在庫を抱える必要がありません。

その分利益率は他の業種と比較しても高くなる傾向があります。

 

また撤退が容易な所もマッサージ業の良い所です。

基本的には大掛かりな設備投資などは必要ありませんし、テナントも駅から離れていたり地方テナントであってもマッサージ師の腕が良ければ集客は可能です。

前述しているような出張マッサージであればそもそもテナント自体が必要ありませんので、自宅で受注が入るまではゆっくりしていても良い訳です。

 

また商売であれば人件費は大きなネックとなりますが、マッサージの場合には個人事業として1人でやる分には人件費もかかりません。

もし人を雇うとしても歩合制や時間単位制にし、施術を行った分だけ給料を支払うシステムにすれば人件費が垂れ流しになるようなリスクは殆どありません。

人件費面から言ってもマッサージ業は有利な業種という事は言えるでしょう。

 

また出張マッサージは他にも大きなメリットがあります。

それは客層に富裕層が集まり易いという事です。

やはり金銭的に余裕がある富裕層は「時間」でさえもお金で購入します。

自分が移動する時間すら勿体ないと考える人は、わざわざ店舗に出向くよりも出張マッサージを選択する人も多いです。

客層が富裕層になるという事は下手なクレームは減少しますし料金単価も上がります。

また時にはチップを頂ける事もあるかもしれません。

 

また客単価が上がるという事は客数を減らしても利益を確保できる為、労働量を減らす事にも繋がります。

事業主の労働量が減れば他の事業にも時間投資できますし、従業員を増やす事により受注できる客数も倍増します。

このように客層を富裕層メインにするという事は事業効率を各段にアップさせてくれる利点があり、出張マッサージは副業を始め本業としても成果を上げやすいビジネスに繋がる可能性があります。

 

出張マッサージの副業は儲かる?

それでは出張マッサージは実際には儲かるのでしょうか。

当たり前の事を言うようですが出張マッサージが儲かるかどうかは「やり方次第」と言えます。

 

なぜかと言えば出張マッサージの料金相場は割と曖昧であったり、相場が分かりにくいからです。

出張マッサージの出張先としては、個人宅・ホテル・勤務先・旅館などが挙げられます。

会社や施術内容・宿泊先によって多少料金は異なりますが、相場としては60分で5000~6500円程度でしょうか。

時短で30分3000円~なんて所も多くあるようです。

料金はオプション有無によっても異なりますし、リラクゼーション・アロマオイル・タイ式などの種類によっても異なります。

 

出張マッサージが儲かるのかどうかと言えば、「顧客が付くようになれば儲かりやすい」という事は言えるかと思います。

出張マッサージの経費としては、携帯電話料金とガソリン代くらいである事から非常に利益率の高い副業です。

副業として始めたとしても、週2日程度出張マッサージの副業をこなせば、月に5~10万円程度の副収入を得ることは難しい事ではないでしょう。

規模に応じて業務委託等で人員を増やしていけば本業を超える収入を目指す事も可能かもしれません。

 

ですがこれはあくまでもコンスタントに顧客が付けばの話です。

最近では出張マッサージを行う店舗も増えてきていますし、整骨院などでも兼業として出張マッサージをやっています。

もしくは介護事業者でさえも高齢者を中心に訪問マッサージを展開している所も多くあります。

出張マッサージでは現在では競合が多く、今後は特にターゲットを明確にしていく必要があります。

例えばビジネスホテルや旅館と提携・女性一人の自宅でも安心な出張・夜間でも出張可能・有資格者の在籍など、今後は特に他店との差別化や顧客満足を意識したサービスが一層求められていくでしょう。

 

出張マッサージの副業のきつい所は?

出張マッサージのきつい所はまず集客面から一から自分で始めていかないといけない所です。

事業を始めるのであれば当たり前の事ではありますが、例えば商店街の一角にマッサージ店舗を開業すればその新しい店舗を見て来店してくれる顧客もいるかもしれませんが、出張形態の場合にはそうはいきません。

また始めやすいネット集客でさえターゲットが高齢者となると難しい部分でもあり、チラシやビラ・雑誌広告など古典的な集客に頼らざるを得ないケースもあるでしょう。

最初はどこかのマッサージ店に勤めて自分の固定客をある程度確保してから開業する方法もありますが、事前に承諾を得ておかなければ前オーナーとの衝突にもなり兼ねません。

 

またマッサージ師は施術されている側は気持ちの良いものですが、マッサージ師自身は全身の力を使い施術を行っています。

そのため施術には思いもよらぬ力を使う事になり、それが毎日の事だと相当な労力になります。

出張マッサージが副業であっても、疲労が溜まりすぎると本業に支障が出ないとも限りません。

そのため副業的に週末だけ施術を行ったり人を雇う事で労力を分散する等、工夫が必要と言えます。

 

またマッサージは施術の上手さだけで集客が出来る訳ではなく、コミュニケーションスキルも大切な仕事です。

施術中の会話が上手であるかどうかで顧客からの人気度にも違いがあり、特に最近では女性で会話の上手いマッサージ師が人気が出る傾向があります。

また高齢者をターゲットにするのであればコミュニケーション力やお話を聞いてあげる姿勢などは集客上でも大切なポイントとなり、施術の腕だけで集客が見込める訳ではない事は他の商売とも共通する点と言えます。

 

出張マッサージに興味がある人や将来個人事業主として活動していきたい人は挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

今回は出張マッサージの副業について挙げてみました。

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