デコアーティストの収入は?内職や稼ぎにくい理由も解説

今回はデコアートの副業について挙げてみたいと思います。

「デコアート」という言葉を始めて聞く人もいるかもしれません。

携帯電話やスマートフォンが普及し始めた頃から、同時にこのデコアートという言葉も少しずつ浸透してきたような気がします。

デコアートとは携帯電話や雑貨・鏡・アクセサリーなどにお好みのラインストーンやパーツを飾り付ける技術のことを指します。

キラキラとした装飾が特徴的で、特にその美しさや可愛らしさから女性に人気があり数年前から注目されています。

スポンサーリンク

デコアーティストの仕事内容は?

デコアートの仕事内容は、スマホや鏡・ポーチなどのアイテムに対して、ラインストーンやビーズ等の装飾を施すことが仕事になってきます。

ビーズやスワロフスキー等を組み合わせていき、顧客の要望に合わせて綺麗に可愛らしくデコレーションを重ねていきます。

材料もパーツ店などで簡単に購入できますし、用具・用材も準備しやすいものが多いので始めやすいのも人気の秘訣です。

デコアートは以下のようなツールで簡単にできます。

  • ラインストーン
  • ピンセット(大きめのストーン用)
  • ピック(小さめのストーン用)
  • 接着剤
  • つまようじ
  • トレイ(マジカルトレイ)

 

自分用やプレゼント用にデコアートを楽しむ人もいますが、副業として顧客から依頼を受ける事によりデコアートを商売にしている人たちもいます。

デコアートとは言っても数年前と比較すればその種類は多様化しており、フラットバックやデコパテ・ビーズ・アクリルなどニーズに合わせたストーンやデコレーション手法があります。

またアイテムに合わせてストーンの大きさも自分で決める必要がありますし、ストーンによって仕入価格が異なるので赤字にならないように販売金額を見定めて材料を選んでいきます。

 

またデコアーティストによって働き方は様々であり、一般的には以下のような働き方があります。

  • 自宅で開業をする
  • デコアート講師(教室開業)
  • ネットショップ運営
  • 店舗(雑貨店やデコショップ・パーツショップ等)にデコアーティストとして勤める
  • 内職

 

売れっ子のデコアーティストになると月20万円以上稼ぐ人もいます。

しかし一時期と比較するとデコアートの人気が下がっている事や自分でデコ装飾を施してしまう人が増えている事・競合アーティストが周囲に多く思ったように稼げない等の理由から、途中で断念してしまう人もいます。

またオークションやフリマアプリ等で販売をしても知名度がないと売れなかったり、内職仕事を探そうにも中々仕事が見つからないといった状況に陥っている人も多くいます。

やはり周囲と似通った作品を提示していくのではなく新しいデザインを常に模索していったりネイルサロン等の関係店との提携を築いていく等、新しい販路を常に探していく事が大切です。

特にデコアートは細かい作業が好きな方や根気強く取り組める方・美的センスの高い方に向いている副業と言えます。

 

デコアーティストは儲かる?

デコアートで稼ぐ事は以前と比較すればかなり難しくなっているという事は言えるかと思います。

昔はテレビ番組等でもよく紹介されその度にデコアートの講座や資格を取得した人もいました。

しかし今ではアーティスト数が多く競合が増えた為、無名の人が作品を販売して稼いでいく事は相当に苦しいかと思います。

 

例えばフリマアプリやネットオークションを覗いてみてもデコアート作品は多く販売されていますが、中には原価割れしているような作品も多くあり、やはり商売として成立させる事は簡単ではありません。

通常、デコアートの原価は2~3割程度かと思いますが、価格を下げなければ思うように売れないケースもあるでしょう。

平均的なラインで言えばスマホケースのデコアートで2000~4000円程度の報酬、スワロフスキー等で埋め尽くすような高価なデザインであれば5000~1万円前後の報酬が望める事もありますが、それも受注があってこその話。

平均報酬が3000円程度としても月に3万円程度の副収入を得るには10件の受注が必要で、個人の請負で月に10件というのは簡単なようで意外とハードルが高いものです。

また普通のスマホケースのデコでも制作時間は2~4時間程度はかかりますので、あまり割の合わない副業と考える方もいるかもしれません。

 

それでもデコアート作品を副業の柱とするのであれば、売れるデザインやパターン・流行を常に意識しておく必要がありますし、今までのようにスマホやミラー・アクセ等だけでなく、人形やノートパソコン・時計やタバコケースなど少しニッチなジャンルのデコアートに目を向けていく事も大切です。

また自分でネットショップやブログ・SNS等で集客をする以外にも、ハンドメイド店やネイルサロン等広告を置かせてもらう・フリマや委託販売店で販売をする等、自分で露出を高めていく工夫も必要となります。

スポンサーリンク

デコアーティストの資格は?

またデコアートが初めてという人には講座なども充実しており、通信講座や対面での講座など色々な資格やコースがあります。

資格を挙げるとJEDA認定ストーン資格、デコアーティスト技能検定、JDAデコレーター資格などがありますし、その他にも通信講座も豊富にありますので自分の目的用途に合った講座や資格を取得する事ができます。

もちろんデコアートの販売自体には資格は必須ではありませんが、個人相手の商売になるケースが多い事を考えると、自分の身分やスキルを証明する意味で資格を取得している人が多いようです。

特にプロとしてデコアーティストをやっていくのであれば2級以上は取得しておきたい所ですし、教室を開いたり自分のショップを持つ場合には1級の取得も検討しておいた方が良いでしょう。

 

ただし費用は他スクールと比較しても少し高めで、スクールにもよりますが全講座を修了しようとすると15~20万円はかかってくる事もあるので、費用面もよく考慮しておきましょう。

スクールに通っておくとショップや仕事の紹介を受けられるケースもありますし、人に教わる事は上達を早めるので、技術を上げたい方は資格の取得も考えておいた方が良いかと思います。

 

デコアートの内職は?

デコアートで内職をやりたいという方もいるかと思います。

確かに自宅でデコアートの内職ができれば家事や育児で忙しい方でも副収入を得ることができます。

 

ですが実際には内職でデコアートの求人自体は少ないように思います。

まず一般求人誌やネット求人ではデコアートの内職関連の求人はあまり多くは見かけません。

一部のスクールの生徒さんが内職仕事を紹介してもらえるケースはあるかもしれませんが、一部の人かと思います。

もし内職仕事を請け負っていくのであればデコアートショップやアクセサリーショップ・アパレルやネイルサロン等に内職のニーズがあるかどうか探ってみるのも良いと思いますし、クラウド系サイト等から自分で内職仕事を受注していく方法もあるかもしれません。

ですが個人的にはデコアートの内職だけで生計を立てていくのは難しく、他のお仕事と並行しながら続けていく方が現実的なようにも思います。

 

デコアーティストの副業のつらい所は?

デコアートの副業のつらい所は、技術職であるために当然に専門知識やスキルがある程度必要になってくるという事です。

講座などに通っても数万円~のお金がかかりますし、独学で学ぼうにも期間がかかります。

本当にお金や時間を費やすだけの仕事に出来るかどうかの見極めが必要になってきます。

 

また技術が備わったとしてもこの副業はリピート率も高いので、ある程度アーティストとして名前が売れている作家さんの方が有利な面もあります。

そのためセンスが良かったり技術が備わっていたとしてもすぐに売れるとは限りません。

じっくりと作品作りに時間をかけ、自分の作品を定期的に購入してくれるリピーターを付けていく事が必要になります。

 

また小さなストーンを土台に施していく作業はとても繊細で緻密な作業です。

それだけに集中力が必要ですし目の疲れや肩こりなどが起こる事もあります。

一つの作品を作り上げるだけでも大変な作業ですので、本業に支障が出ない程度に取り組むようにしましょう。

デコアートに興味がある人はまずは趣味程度から始めてみるのも良いかもしれませんね。

今回はデコアートの副業について挙げてみました。

スポンサーリンク