エアコン取り付けの開業は儲かる?取り付け業者になるには?

今回はエアコン取り付けの副業について挙げてみたいと思います。

暑い日が続きますね。気温もグングン上昇してこれから本格的に夏に向かっていきそうな勢いです。

さて夏に必須となるものがエアコンです。

扇風機でしのいでいるという人も中にはいるかもしれませんがやはり真夏日等はエアコンが必要となってきます。

また今まで使用していたエアコンが劣化し、今年あたり買い替えを検討している人もいるのかもしれませんね。

自分で取り付けが出来る人もいるかもしれませんが、通常は業者さん等に頼むのが一般的。

今回はそんなエアコン取り付けの副業に触れてみます。

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エアコン取り付け工事の仕事内容は?

エアコン取り付けの副業の仕事内容は基本的にはエアコンの取り付けがメインとなり、量販店等と契約をしている場合にはその他の業務も請け負うケースがあります。

例えばテレビのアンテナ工事・インターフォン・トイレ便座・ネット回線など、電気工事にあたるものはトータルで引き受ける事もあります。

 

エアコンはご存じの方も多い通り室内機と室外機を銅管で繋いでいます。

ガスが室外機に入っていてスイッチを入れるとそれに圧力をかけ熱を吸収したり発したりするシステムになっています。

そのため室内機を部屋の壁に取り付け、室外機を外に置き配管を外の壁に取り付けエアコンが動作するように工事をする事が取り付けの主な作業です。

 

配管もマンション等はエアコン用の穴が開いているので配管を通すのも簡単ですが、そうでない場合にはドリルで穴を開ける事もあり、建物に傷を付けたり柱に当たらないようにと注意をして作業を行います。

また二階に設置する場合など、家庭によって室外機を置く位置が複雑になる場合もあり、工事の難易度は変わり易く技術の差が出やすい所です。

 

エアコン取り付け工事は、主にエアコンを買い替えた家庭やオフィステナントビル等を廻り工事をしていきます。

1日の平均工事件数としては3~5件程度が一般的で、特に今の時期の6月~9月頃までは繁忙期となり工事件数も一気に増えていきます。

逆にそれ以外の時期は閑散期となってしまう事も多く、副業的に繁忙期だけエアコン工事の取り付けをしている人も多いようです。

 

またエアコン取付の仕事の受注先は家電量販店がメインとなる事が多く、その他にもメーカー専属や引っ越し業者からの委託で仕事を引き受ける事もあります。

特にエアコン買い替え時の工事は受注が多くなり、家電量販店と工事委託契約をしている業者にとってはこの時期は稼ぎ時です。

 

仕事の始め方としては個人事業主として1人~数人で仕事を取ってくる人もいれば、工事会社から業務委託の形で一時的に仕事をもらっている人もいます。

現在ではSNSやネットのやりとりも多くなっている事から、個人間での交渉やりとりが簡単になった事を考えれば、業者を通さずに中抜きで顧客と直接工事の受注を受けてしまった方が中間マージンを取られる事もなく利益率も上がり易いのかもしれません。

今ではエアコン工事の料金単価は下がり続け、一方で工事部品等の原材料費は上がり続けている事を考えれば、仕入れ相談や交渉を顧客とダイレクトに行い単価を下げて集客を図る方法を考えていく必要があるでしょう。

 

エアコン取り付け業者になるには?

エアコン取付業者になるには、当然にまず技術が必要になります。

中にはDIYとして自分でエアコンの取付をしてしまう人もいますし、エアコン取付自体には資格はいらないため技術さえあれば取付は可能です。

ですがまずはきちんとした技術を学ぶためにも、アルバイトでも良いのでどこかの会社に入って技術を習得する事をお勧めします。

電気工事士の資格については、上記でも挙げたように資格がなくてもエアコンの取付は可能ですが、電源工事・配線工事・電圧切替など電気工事士でなければ出来ない作業があるため、無資格だと仕事が制限されてくる可能性はあります。

また資格があれば仕事ができるという事でもなく、エアコン工事や修理をする事は電気工事業に分類されるため、「電気工事業の登録」が必要とされています。

エアコン取り付けにおいても、不適切な工事による火災や事故を防止するために、工事業の登録をしないで勝手に工事する事はできません。

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エアコン取り付け工事は稼げる?

エアコン工事とは言っても雇われか個人開業かによっても違い、取付工事で収入を得るには以下のような形態があります。

  • 会社等に雇用されて正社員・アルバイト等で工事をし収入を得る
  • 会社と業務委託契約を締結し出来高制で歩合給を稼ぐ
  • 個人で開業し、メーカーや量販店と契約をしたり個人から直接受注する

 

会社等に属してサラリーマンとして仕事をする場合には毎月の給料が支給される形式で、固定給もしくは固定給+歩合のような支給が一般的です。

一例としては月給30万+歩合のようなよくある形ですね。

 

業務委託の場合はこなした工事件数によって支給額は変わりますが、仕事案件は会社側が紹介してくれるのでその点は営業力等を必要とせず、仕事だけ数多くこなしたいという人には向いているのかもしれません。

ただしエアコン取り付け会社というのは基本的には数人で営んでいるような個人の小規模な会社が多いので、待遇条件等は事前にしっかりと確認をしておく必要があります。

 

一方で全くの個人開業の場合には営業から広告・交渉・作業まで全て自分でこなす必要があります。

大変ですがその分実入りは雇われよりも多くなるケースもあり、一時期は夏場だけエアコン取り付け工事をすればその後の時季は遊んで暮らせるなんて時代もあったようです。

今では工事単価も下がり、平均単価としては1件につき5000円~10000円程度。

それでも仮に5000円としても1日4件の工事をこなし月25日働けば50万円の月収を得る事ができる計算になります。

副業の副収入としては十分な金額です。

量販店やメーカーを通さずに直接契約であれば更に利益率は高くなる事もあるでしょう。

 

しかし工事にかかる部品代等は自分持ちのケースが多いですし個人開業の場合にはクレーム等も自分で受ける必要があります。

また顧客宅~顧客宅までのガソリン代等も考慮する必要がありますし、万一取り付け後に不具合が出たとすればアフターサービスも考慮する必要があります。

諸々の経費を考えて利益が出るかどうかの見込みをきちんと立てた上で開業を検討するようにしたいですね。

 

電気工事士の資格は必要?

中にはエアコンの取り付けを見よう見まねで自分で修理してしまう人もいるようですが、工事には電気工事士2種の資格が必要な作業があります。

例えば以下のような作業は電気工事士の資格が必要です。

  • 内外接続線を壁や天井に固定する
  • 内外接続線同士を接続させる
  • アース接地極に接続する作業や地面に埋める作業
  • 使用電圧が600vを超えるエアコンの設置
  • コンセントの増設・移設・切り替え

そのため業務委託でも1人で全ての仕事を請け負う分には、資格が必要となる事は考慮しておいた方が良いでしょう。

例えば古い家にエアコンを設置する場合などで電気工事が必要な場合には資格が必要になりますし、大型のエアコンを設置するケースなどもやはり資格が必要になる場合があります。

また移動は車メインなので普通自動車免許も必要です。

 

エアコン取り付けの副業のつらい所は?

エアコン取り付け工事のつらい所はまず体力面です。

真夏の炎天下の中で作業を行う事がつらいと感じる人も多い事でしょう。

高い場所で作業をしたり重たい機材を運ばなければならない事もあり足腰や腰痛に響く事もあります。

 

また繁忙期と閑散期の差が激しいというのもこの副業の難点でもあります。

夏場は特に忙しく1日の休みも取れないほど作業量をこなしますが、それ以外のシーズンは受注が少なくなるケースが多く、年間を通して収入を安定させるのは難しいでしょう。

時期による工事件数の変動が激しいのは、エアコンを購入する顧客は気温が上がり本格的に暑くなってきて初めて重い腰を上げて購入に踏み切る人が多く、シーズンを見通して事前にエアコンを前倒しで購入するような顧客は少ないからです。

 

また前述したように昔のようにエアコン取り付けの工事単価は低く、むしろ作業料金は下がり続ける一方なのでこれからエアコン工事に参入する人にとっては旨味が少なくなる可能性があります。

また部品や機材も高騰を続ける中で自己負担分が多くなってくれば収入を更に圧迫し、エアコン工事から撤退する業者も少しずつ増えてくるのではないでしょうか。

 

中々厳しい環境下にあるエアコン取り付け工事の副業ではありますが、どんなに薄利でも電機工事が好きであれば続けられる仕事かとも思いますし、何より顧客の喜びを近い距離で感じられる仕事とも思います。

興味がある人は始めてみるのも良いのではないでしょうか。

今回はエアコン取り付けの副業について挙げてみました。

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