満員電車の押し屋バイトの実態は?押し屋の応募方法や給料も解説
今回は電車の押し屋の副業について挙げてみたいと思います。
朝早くから電車は常にサラリーマンやOLを乗せた満員電車が目立ちます。
電車の中を見ると、多くの人が押し潰されそうになっていたり時には悲鳴が聞こえたりと、ものすごい乗車率の高い電車を見かける事もしばしばあります。
そのような混雑している電車を少しでもスムーズに乗降できるようにお手伝いをしてあげるのが電車の押し屋の副業バイトです。
押し屋は朝早くからホームに立ち、多くの乗降客の手助けをしています。
スポンサーリンク
電車の押し屋の仕事内容は?
電車の押し屋の仕事内容は、文字通り朝夕のラッシュ時の電車付近に立ち、電車に乗り込む人やその荷物を車内に押し込む(補助する)事が仕事になります。
その姿だけを見ると単純に乗客を車内に押し込んでいるようにも見えますが、基本的には押し込んでいるのではなく乗降の補助のお手伝いをしてあげるのが仕事です。
特に乗車率が200%を超えるような混雑駅ではこの押し屋が必要とされる事も多くなります。
押し屋と言うと手で無理やり押し込むイメージもありますが、実際には背中を使って乗客を車内に押し込むケースが多くなります。
元々は駅職員だけで対応していたようですが、あまりの混雑状況で職員だけでは対応しきれなくなった為にこのような押し屋のアルバイトを募集するようになったと言われています。
また押し屋と呼ばれる事も多いこの職種ですが、鉄道会社等によっては「サービススタッフ」や「ホーム補助員」等の名称で呼ばれている事もあります。
押し屋の仕事内容として乗降の補助をしてあげる以外にも、車掌への合図・列車の安全確認・扉に物などが挟まっていないかの確認など、電車の乗降に付随する様々な業務が含まれてきます。
また乗客を手で押し込むだけではなく乗客に怪我をさせないように背中の力を利用して押し込む等のテクニックが必要とされているようです。
最近では女性専用車両も一般的になりましたが、それでも女性にうかつに触れてしまうと痴漢と勘違いされる恐れもあるため、注意して業務に取り組まなければなりません。
押し屋としての本来の業務以外にも、駅構内で改札での精算や乗車券確認などの仕事もありますが、これらの責任が重い仕事はアルバイトが担当する事は少なく、大抵は鉄道会社の社員が行っているようです。
また当然ですが押し屋は朝早くの仕事がメインになるため、早起きが苦手な人は不向きと言えます。
ホームに立つ以上は構内や駅の案内などを聞かれる事もしばしばあるため、鉄道が好きな人や周辺地理に詳しい人がこの副業を選んでいる事も多いでしょう。
押し屋とは言っても電車の乗降という人の安全を預かるお仕事ですから、副業と言うよりは本業に近い感覚で真剣に取り組む事が大切です。
押し屋の求人に応募するには?
押し屋の求人に応募をするには駅構内の求人ポスターや鉄道会社のHP等から応募をする事が一般的となっています。
時間帯は夕勤の場合もありますが大抵は朝の6~9時のラッシュ時の時間帯が多く募集されています。
もしくはイベント等で特別に駅ホームが混み合う時期にも、短期の仕事として押し屋バイトの募集が掲載されている事があります。
鉄道会社によっては○○駅など、ピンポイントで押し屋が足りていない駅の募集をしているケースも多くあります。
また募集資格として学生やフリータ等の応募資格を設けている所もあり、就職前の大学生や朝の時間が空いているフリーターが押し屋バイトの副業をしているケースというのも見かけます。
アルバイトとは言っても会社指定の制服は貸与されますし交通費等も支給される事が多いので、その辺りは大手会社だけにしっかりとしています。
特に学生さん等は短期など期間限定で取り組んでいる人もいるようですね。
JR東日本では「駅係員アルバイト」として募集をしているようです。
押し屋や駅係員のアルバイトに興味がある方は挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
スポンサーリンク
押し屋のアルバイトの時給・給料は?
押し屋のアルバイトの給料は時給制となっている事が殆どで、鉄道会社によって時給は異なりますが、概ね1000~1200円程度の時給となっている事が多いようです。
早朝の時間帯である事や勤務時間が短時間である事・ある程度の危険を含む仕事である事を踏まえて、高めの時給となっているのかもしれませんね。
例えば朝の7~9時の2時間だけ週に3日勤務したとすると月に2~4万円の副収入にはなりますのでお小遣い程度の副業にはなります。
また交通費や制服は会社側から貸与される事が通常ですので、採用されればすぐに働くことが出来るでしょう。
時間帯が絞られているだけに多くを稼げるといった副業ではないかもしれませんが、朝のスケジュールを埋めたい人にとっては早起きも出来て一石二鳥の仕事になるかもしれません。
押し屋は女性でもなれる?
押し屋は男性のお仕事と考えている人もいるかもしれませんが、女性でも押し屋をしている人は割と多くいます。
駅構内で女性の係員さんに背中を押された経験がある人もいるのではないでしょうか。
体力的に厳しい面もあるかもしれませんが、それでも女性の方が乗客とトラブルになりにくい場合があったり、男性と比較すると痴漢トラブルにも巻き込まれにくい部分もあるのかもしれません。
女性でも応募は可能なケースが多いので、興味がある方は副業としても検討してみたいですね。
押し屋と剥がし屋の違いは?
押し屋という言葉も有名ではありますが、一方では剥がし屋という言葉もあります。
押し屋はその名の通り乗客を車内に押し込むことが仕事ですが、「剥がし」はすでに電車が満員になっていてドアからはみ出てしまっている客をホームに一度降ろしたり、駆け込みしてくる乗車を止める作業を指しているようです。
乗客によっては急いでいる時など無理やりにでも乗りたいという人もいますが、事故に繋がってはいけないので基本的にはすでに車内が満員の場合には次の電車まで待ってもらうようになります。
押したり剥がしたりと、どちらにしても大変な仕事である事に変わりはありません。
押し屋の副業のつらい所は?
押し屋の副業のつらい所は、まず一生懸命頑張って業務に励んでいたとしても乗客から怒られる可能性があるという事です。
押し屋としては乗降をスムーズにするために補助に取り組んでいるつもりでも、乗客たちは1分を急ぐサラリーマンやOLさん達です。
背後から無理やり押し込まれるとイラッとくる人も中にはいるでしょうし、押し方が雑だと怪我をさせてしまう可能性すらあります。
ただでさえ朝で慌ただしく気が立っている乗客の乗降を補助するという事は思っているほど簡単ではないでしょう。
またご存じの通り乗客1人1人がホームに立つ時間というのは通勤時間の都合上、人によってそれぞれ毎日決まっている事が多いものです。
そのため1度ある乗客から苦情を受けると、その後も毎日その人と顔を合わせる可能性が高くなります。
副業目的で短期のお仕事なら良いですが、長期で取り組むとなると、苦情等にも気持ちを割り切って乗客と接していかなければなりません。
また前述した通り毎日2~3時間の勤務がメインとなってくるので、副業としても多くの収入を稼ぐ事は難しいものです。
例えば3~4万円の副収入のために週3日も通勤するのは苦痛と感じる人も中にはいるでしょう。
押し屋のアルバイトをする場合には、例えば勤務駅が学校へ行く通勤途中であったり、自宅が近くにある駅を選ぶなど、効率良く通勤できる場所を選んだ方が良いのかもしれませんね。
押し屋の仕事に興味がある人や鉄道好きの人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回は電車の押し屋の副業について挙げてみました。
スポンサーリンク