マンション管理人のバイトはきつい?知られていないその実態とは

今回はマンション管理人のバイトについて挙げてみたいと思います。

マンションの管理人というのは、その名の通りマンションを適切に管理する人です。

人によっては中高年者がリタイヤした後で時間が出来た時に就くような仕事と考える人もいるのかもしれませんね。

確かに管理人には中高年者の人が多く、また世間的にはラクな仕事とイメージされる事も多いようです。

ですが実際には管理人業務は表面的に見えない仕事もたくさんあります。

今回はそんなマンション管理人のアルバイトに触れてみます。

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マンション管理人バイトの仕事内容は?

マンション管理人の仕事内容は様々ですが、大きく区分けすると以下のようになります。

  • ①受付窓口対応
  • ②建物設備点検
  • ③管理人立会い・報告連絡
  • ④清掃業務

 

受付窓口対応

①の受付窓口対応に関しては外部からの来訪者や入居人の対応・電話応対などをする事が挙げられます。

マンションに対しての来訪者はさほど多くはありませんが、マンションオーナーへの営業や入居者間のトラブル相談・対応・書類受付の受理など、管理人が窓口となって対応する事が多くあります。

ですがそうは言っても頻繁に受付対応を迫られるような事は少なく、処理件数は月に数件程度の事もあります。

 

建物設備点検

そして②の建物設備点検については建物内や敷地内を巡回する事から始まります。

建物に落書きなどの汚損箇所がないかをチェックしたり破損・故障している設備がないか・照明などが切れていないか・建物内や建物周辺に不審者がいないか等を確認します。

特に女性専用アパート等であればストーカー被害に注視している建物もありますし、敷地内駐車場があるマンションであれば違法駐車に眼を光らせている建物もあるでしょう。

入居人やオーナー自身が普段から建物をチェックするには限度がある事から、管理人がこのような監視業務も請け負う事になります。

 

管理人立会い・報告連絡

次に③の管理人立会い・報告連絡については、建物の保守点検やゴミ収集・修繕工事などに立会いの必要があれば管理人が立ち会う事になります。

その他にも入居者への報告や連絡として日報を作成したり、掲示板を定期的に作成する事もありますし、入居者から苦情があればその苦情元へ直接注意や張り紙をする事もあるでしょう。

管理人は要は御用聞きや雑用取次の面もありますので、入居者がやりたくない面倒な仕事まで頼まれる事もあります。

 

清掃業務

④最後に清掃業務ですが、実際にはマンション管理人にとってこれが主な仕事と考えて良いかと思います。

確かに上記の①~③の仕事も発生はしますが、やはり毎日こなさなければならないのは清掃業務です。

建物内が汚れていたりゴミが落ちていたりすれば綺麗にしなければなりませんし、ゴミ出しマナーの悪い入居人がいればゴミ出し方法についても注意しなければなりません。

本来ゴミの分別は入居者自身が注意して行うべき事ですが、必ずしもルールを守る人ばかりではなく、管理人が黙って分別をしている所も多くあります。

外部から不法投棄のゴミが持ち込まれる事もありますし、猫やカラスがゴミステーションを荒らす事もあります。

特に建物内の清掃が行き届いているかどうかはそのマンションのグレードを決める要素の1つでもあり、清掃や管理が行き届いていない建物はすぐにスラム化していく傾向があります。

 

また入居者は自分たちが毎月捻出する管理費や修繕積立金のお金から管理人を雇用しているという意識もあるため、管理人の普段からの仕事ぶりをチェックしている人も多くいます。

このように管理人は管理会社と入居者・建物オーナーの間で板挟みとなる事も多い職種ではありますが、中高年を中心に比較的長く続けやすい副業として支持されているようです。

 

マンション管理人のバイトをするには?

マンションの管理人になるには主にはマンションの管理会社の求人に応募する事が一般的です。

主には求人誌やインターネット求人等から求人を見つける事が出来ます。

またマンション管理人バイトの求人はハローワークでもよく見かけますね。

自主管理であればオーナー自身が募集を行っている所もあるかもしれません。

 

雇用形態としては最近では人件費の兼ね合いもあり、パートやアルバイト雇用の管理人が多いでしょう。

また管理人には常駐管理巡回管理があり、常駐管理は毎日管理人が建物に常駐しており、巡回管理は定期的な勤務となります。

費用の兼ね合いもあり、最近では巡回管理人が主になっており、建物や管理会社によってその勤務日数や勤務曜日は様々ですので、自分の希望するスケジュールや勤務地に見合っている所へ応募するのが良いでしょう。

 

管理人になるのに特別な経験や資格は必要なく未経験者でも多く採用されていますが、他マンションでの勤務経験があれば有利ですし、マンション管理士や管理業務主任者・工事士系の資格は役に立つ事もあるかもしれません。

また外国人入居者が多いマンション等では語学が堪能な人物を優先採用している所もあるようです。

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マンション管理人バイトの時給・給料は?

マンション管理人の給料は時給制となっている事が多く、その時給は850~1050円程度の時給設定となっているケースが多いでしょう。

都心のマンションであれば1200~1300円の時給の会社もあります。

また最近では人手不足が重なり、マンション管理人の時給もジワジワと上がってきているようです。

例えば1日5時間程度の勤務で週3日の交替勤務だとすれば、月に5~6万円の副収入を得る事ができ副業としても成立はしますし、週5日フルタイムで勤務すれば13~15万円程度は稼ぐことが出来ます。

 

実際を言えば、高待遇な管理人職というのはあまりありません。

誤解を恐れずに言えば作業に慣れれば誰でも出来るような仕事でもあり、また特別なスキルが必要な訳でもなく高齢者でも応募可能な求人も多いので、その分時給も平均~低めの設定となっています。

 

ただしゴミ出し等一部の業務を除けば体力的にもさほど厳しい仕事ではありませんし、管理室でゆっくりできる事も多いので、管理人の仕事を長く続けている人というのは多いようです。

また一般的には高齢になればなるほど仕事の幅は狭くなっていくものですが、管理人職はトラブルの仲介役になったり相談窓口になったりと人生経験が豊富な人材のほうが有利に働く部分も多く、中高年者から高齢者にとっての雇用の受け皿の一部となっている事もあります。

 

マンション管理人バイトの年齢層は?

マンション管理人の年齢層は中高年が中心となり、50~60代のシニア年齢層が多くなっています。

また資格等も不要な事から無資格者でも多く採用され、未経験者であっても採用してもらえる可能性は多いにあります。

マンション管理士という資格もありますが、管理人の仕事をするのに資格は必須ではありません。

 

中高年や高齢者の管理人が多いのは給与の単価が低いという理由もありますが、住民からの安心感も多少影響しています。

やはり建物の安全を守ったりトラブルを防ぐ管理人としての適性を考えると、若年者よりは中高年~高齢者の方が住民が安心しやすい部分もあるのでしょう。

またマンション等では住民トラブルは付きものですが、仲裁をする場合でもやはり人生経験が豊富な管理人の方が適している場合もあります。

もちろん若い方が管理人のアルバイトをできない訳ではありませんが、管理人のお仕事はどの管理会社でも数多く募集していますので、自分に合ったお仕事を選択するようにしたいですね。

 

マンション管理人バイトの定年は?

マンション管理人の定年は管理会社によって異なりますが、概ね65~70歳程度で設定されている会社が多いかと思います。

また本人の健康状態によっては延長や再雇用してもらえる事もあるでしょう。

特に昨今のマンション管理業界では人手不足が続いており、この流れがしばらく続くとなるとマンション管理人の平均年齢も上がっていく事が予想されます。

マンションの老朽化やスラム化・耐震性問題がよく取り上げられる中で、管理人の高齢化も管理会社の悩みの種の一つとなっています。

 

マンションの管理人は清掃業務等が中心になる事から、「きつい・汚い」といったイメージを持たれる事も多く、中々思うように人材が集まらないようです。

人手不足がこのまま長引けば、今後は定年年齢の引き上げや管理費の引き上げなども視野に入ってくるのかもしれません。

 

マンション管理人バイトは楽?

世間的にはマンション管理人のバイトは楽というイメージを持っている人も多いようです。

マンション管理人が楽というイメージを持つ人は、恐らく以下のような事を想定していると思います。

  • 自分のペースで仕事ができる
  • 管理人室でじっとしていれば良い
  • ノルマがない
  • 残業がない
  • 面倒な人間関係がない

 

確かに仕事としての作業量だけを考えれば、楽という見方もできるのかもしれません。

ですが毎日の清掃や点検業務・引っ越しへの対応や貼り紙作成など、細かな仕事は多くありますし、住民から何かの苦情があった時には臨機応変に行動しなければなりません。

また暇だからと言って本当にいつもジッとして楽そうにしていると、住民からクレームが上がる可能性もあります。

仕事があまり多くないからと言って出勤しない訳にも行かず、管理人として建物内にいなければなりません。

マンション管理人バイトは建物によっては仕事自体はさほどきつくはありませんが、周囲の目などを意識しながら仕事をする必要があります。

 

マンション管理人バイトのきつい所は?

マンション管理人バイトのきつい所は、やはり入居者との関係が重視されてくる事です。

極端な話ですが、いくら真面目に仕事を頑張っていても入居者から嫌われてしまってはその仕事を評価してもらえないケースもあります。

 

私の知り合いに管理人をしていた男性がいましたが、その人は朝出勤する入居人女性に何気なく挨拶程度に交わした言葉が後々にトラブルとなり、後日管理会社の上司と共にその女性に対して謝罪に行くという目に遭った人がいました。

管理人は建物内の不審者などを監視する役目がありますが、管理人自身もその仕事ぶりを入居者に常にチェックされているという事を忘れてはなりません。

やはり自分の給料は入居者が捻出する管理費等から出ている訳ですから、普段から入居者との良好な関係を築いておく事は大切です。

 

また管理人というのは孤独なお仕事でもあります。

多くは1人で仕事を進める事が多く、それも毎日変化の少ない単調な仕事が続きます。

その上に給料が低いのでやはり毎日のルーティンワークに疑問を感じてしまう人もおり、辞める人も多く離職率の高い職種でもあります。

管理人のアルバイトはそのイメージから簡単・ラクといったイメージを持つ人も多いものですが、実際には細かな苦労が絶えない仕事です。

建物管理に興味がある人・管理人の仕事を始めてみたい人は挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

今回はマンション管理人のバイトについて挙げてみました。

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