賃貸斡旋ビジネスの副業
今回は賃貸斡旋ビジネスの副業について挙げてみたいと思います。
引っ越しをしようと考えた際、大抵の人は不動産屋に訪れて部屋を紹介してもらう事が多い
かと思います。しかし中には1人で不動産屋に入るのに抵抗を感じるという人や、どのような部屋が
良いかわからないといった不安を持つ人もいます。もしくは一回限りの付き合いの不動産屋に物件を
決めてほしくないという人も中にはいるようです。
スポンサーリンク
賃貸斡旋ビジネスとは
賃貸の斡旋ビジネスとは簡単に言えば不動産屋へ顧客を紹介する副業になります。
前述したように不動産屋へ行く事が不安な人や部屋を紹介してもらいたいという顧客は多くいます。
そのような人に信頼できる良い不動産屋を紹介してあげて、紹介料を稼ぐというのがこの斡旋ビジネス
の内容です。また不動産屋としても普段から集客には苦労しており、○ームズや○ーモ・○ットホーム
などに毎月多額の広告費を出して集客を図っていますが、それでも十分な集客に結びついていないという
不動産屋も多く、紹介料を支払ってでも顧客に来店してもらいたいと考える業者もいます。
そんな顧客と不動産屋の間を取り持つ副業がこの賃貸斡旋ビジネスという事になります。
報酬額はいくら?
さてそんな賃貸紹介の副業の報酬はいくらになるでしょうか。
まず不動産業界の暗黙ルールのようなもので、賃貸の契約が決まると大家さんから家賃の数か月分
のAD(広告料)が不動産屋へ支払われる事になっています。またこのADは物件ごとに異なり、0.5か月分
程度の物件もあれば2か月程度ADが出る物件もあります。宅建業法的にはこの広告料はグレーな存在では
ありますが、大抵の賃貸不動産屋は仲介手数料と広告料という2つの手数料で事業を運営しています。
紹介者に支払われる報酬としてはこの広告料の30~50%程度と考えて良いでしょう。
例えば紹介した顧客が家賃10万円の物件をその不動産屋で契約を決めたとします。その物件では
ADが1か月分(10万円)出るとすると、大体3~5万円の報酬が紹介者に支払われる事になります。
例えば1か月に同様の物件を3件紹介し契約が決まれば、10~15万円程度の副収入が発生する
事になりますので副業としても成立します。また基本的に不動産仲介業の場合には免許取得や宅建士が
必要になりますが、その不動産と提携し個人事業主や委託という形で副業をしている人もおり、紹介者には
資格は不要なので、不動産屋と付き合いがある人にとっては取り組みやすい副業とも考えられます。
業務範囲で紹介料が変わる?
不動産屋によっては業務範囲によって報酬率を変えている所もあります。例えば純粋に不動産屋へ顧客を
紹介するだけであればADの20%・部屋の内見まで付き添えば35%・契約締結まで担当すれば
50%など、どこまでを請け負うかによって報酬率を変化させている会社もあります。ですがこれは
本業時間との兼ね合いや、自分のスケジュールに合わせて決めれば良いので、自分が出来る範囲で
業務を請け負うのが良いでしょう。また中にはポータルサイトなど広告枠を利用させてもらえる不動産業者
もあるようなので、自分がどこまでを斡旋ビジネスとして請け負いたいか、線引きを明確にする必要は
あります。また紹介ビジネスとは言ってもノルマを求められずに自分のペースで出来る所が多いので、
周囲に見込み客がいる時にだけ定期的に紹介していくといったスタンスでも良いかと思います。
この副業の難しさ
自分は紹介するだけで賃貸契約が決まればお金が入ってくる・何とも良いこと尽くしの副業のようにも
見えますが、この仕事にも難点はあります。まず第一に不動産屋とのパイプです。不動産屋と知り合い
でもなければこの副業に就いている人はまだ少ないと言えます。特にこの仕事をしている人は
前職で不動産屋に勤めていて退職後もその会社と繋がりがある人や、他店舗に知り合いがいる場合など
業界関係者が多く勤めているという傾向があります。今では一般向けにも紹介ビジネスを募集している
不動産屋はありますが、それでもまだまだ少数派だと思います。不動産屋との繋がりをどのように築いて
いくかが最初のハードルとなるでしょう。
またその他にも顧客をどのように開拓していくかという問題もあります。これは一般的な営業マンと
同じ悩みではありますが、やはり毎日のように引っ越し希望者を周囲の人間から見つけていく事は
中々難しいものです。そのため自分の勤め先や学校・バイト先等だけではなく、SNSやネットワークを
通じて幅広く顧客を集める工夫が必要になってくるでしょう。特に繁忙期となる新学期シーズンや
転勤シーズンにいかに紹介顧客を集められるかといった事がポイントになってくるかと思います。
賃貸斡旋ビジネスはあまり体力や手間をかけずに行える副業の1つです。しかしシンプルな仕事だけに
集客面など難しい部分もあります。またもちろん仲介取引をお手伝いする訳ですから、法律を遵守して
行っていかなくてはなりません。自分のネットワークや人脈をどれだけ有効に活用できるかが鍵と
なりそうですね。今回は賃貸斡旋ビジネスの副業について挙げてみました。
スポンサーリンク